■感動的なクライマックスの名演が光る! 不器用な男を演じた『銀魂2 掟は破るためにこそある』伊東鴨太郎役
三浦春馬さんが演じた漫画実写作品で「泣ける作品」と言えば、『銀魂2 掟は破るためにこそある』だろう。本作は、空知英秋氏による漫画『銀魂』を実写映画化した作品で、『銀魂』に登場する武装警察・真選組を主軸にしたストーリーとなっている。
実写映画で三浦春馬さんが演じたのが、真選組の参謀・伊東鴨太郎だった。伊東は真選組に入隊して1年ほどで参謀になった実力者で、真選組を裏で支えていた人物だ。しかし彼の真の目的は、真選組を乗っ取ることであった。
真選組の敵である鬼兵隊と内通していた伊東は真選組を裏切っていたものの、実は鬼兵隊にも利用されていたことが分かり、当然の報いとまでに左腕を失う大怪我を負ってしまう。
危機的状況に晒された伊東だったが、真選組の仲間たちは裏切り者の彼を見捨てなかった。心情を汲み取り、最期まで真選組の隊士として散らせてくれたクライマックスには多くのファンが涙した。
『銀魂2 掟は破るためにこそある』では、主演の小栗旬や菅田将暉、柳楽優弥、吉沢亮、窪田正孝など名俳優たちの豪華な顔ぶれが話題となったが、伊東の不器用で思わず心に寄り添いたくなるような悪役は彼以外には考えられないという声もあがったほど、三浦春馬さんの名演技が心に残った。
柳楽優弥が演じている土方十四郎との掛け合いも話題となり、2人が声を合わせて「いずれ殺してやるよ」と牽制し合うシーンは『銀魂2 掟は破るためにこそある』の中でも屈指の名シーンとして語り継がれるであろう。
俳優・三浦春馬さんの演技が光る漫画実写作品を厳選して紹介してきた。演技力は言うまでもないが、彼の圧倒的な存在感や纏っている雰囲気は唯一無二のもので、あらためて魅力溢れる名俳優だと思わされる。
そんな三浦春馬さんが演じた漫画作品のキャラクターたちは、毛色は違うものの、作中で目を引くキャラクターであることに違いはない。スクリーンのなかの彼はいつまでも色褪せず、これからも何度でも私たちを感動させてくれるだろう。
さまざまな魅力を持つキャラクターを見事に演じる三浦春馬さんの演技にあらためて注目しながら、作品を見返してみてはいかがだろうか。