■ロシアンマフィア「ホテル・モスクワ」を束ねる女大尉『ブラックラグーン』バラライカ
広江礼威氏による『BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)』は、“二挺拳銃”のレヴィをはじめ“ターミネーター”とも称されるロベルタなど、「地球で一番おっかない女の上位3人」が登場する作品だ。
なかでも、世界的なロシアンマフィア「ホテル・モスクワ」の大幹部であるバラライカは、本作でも総合的な意味で最強の女性キャラと言っても過言ではないだろう。
彼女の本名はソーフィヤ・イリーノスカヤ・パブロヴナ、「バラライカ」は組織内のコードネームである。波打つ長い金髪をポニーテールで結い上げた美しいロシア女性であるものの、右顔や胸元など体のいたるところに大きな火傷跡があるため敵対者からは「火傷顔(フライフェイス)」とも呼ばれている。
バラライカは旧ソビエト連邦の遊撃隊に所属していたとされ、当時激戦区であったアフガン地区を中心に活躍しており、全身の傷跡もこの時期に負ったもの。直属の部下のほとんどが当時アフガンで戦った猛者たちで、人々からは彼らが本気で動けばロアナプラの街が吹っ飛ぶとさえ囁かれるほどだ。
「ラグーン商会」との関係は良好でそれなりの融通も利かせており、レヴィなどは「姉御」と親しみを込めた呼び方をしている。ところが、ロベルタを追っていたレヴィの腕を撃ち抜かせたり部下を惨殺した幼い双子をそれぞれ射殺するなど、非情な面も多々見せていた。
一方、コミックスのおまけでイケメンや幼女になったりなど意外な姿も見せていたバラライカ。誰よりも恐ろしいが、読者の心をつかんで離さない最強キャラなのは言うまでもないだろう。
今回は筆者の思う「最強女性キャラ」を3人ほど選出したが、『進撃の巨人』のミカサや『幽☆遊☆白書』の幻海など美しさと強さを兼ね備えた女性キャラは多い。この記事を読んだ皆さんが推す「最強女性キャラ」とは、一体どの作品の誰だろうか?