■「何をしていいか分からない」苦難の冒険のはじまり

画像はファミコン用RPG『未来神話ジャーヴァス』OPより

 さてこの頃のRPGは「何をしていいか分からない」があるあるでしたが、同作もいきなり知らない土地に立っているところから始まります。何もない、まさにハンバーガーもない土地です。

 その説明なしのステージで、何やら四方八方から敵が襲い掛かってくるのですが、主人公は宇宙服を着込んでいるという設定のためか移動速度が非常に遅くアクションの難易度が非常に高い。自キャラが4方向でしか動けないのに対して、敵は動きが速いうえに斜めにも動き、しかも画面端っこから急に出てきてダメージを与えてきます。

 そのうえ武器はアイスの棒ぐらいしかない短いリーチの武器で、ひたすら捨て身の攻撃をして死ぬ。そしてオープニングから開始。という絶望気分を味わうことになります。

画像はファミコン用RPG『未来神話ジャーヴァス』プレイ画面より

 このように出だしから激ムズなので、街に辿り着くまでも難関ではありますが、街に到着してからがまた苦難の始まり。

 なんせ短いアイスの棒程度の武器しか持っていないのでパワーアップのための武器や防具を買おうとしますが、このゲームでは敵を倒してもお金はもらえず、依頼(おつかい)をこなすことで初めてお金がもらえます。

 依頼を受けてマップ上のどこかにある○○を拾って帰り、お駄賃をもらい、また依頼を受けて○○を拾って帰り、お駄賃をもらう。途中で出会うザコ敵にやられたりしながら、ひたすら同じ道を行っては戻りの繰り返しをしてようやく高額な回復アイテムを買えたりできるのでした。

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