ファミコンを知らない世代が、鬼畜難度アクション『忍者龍剣伝』に挑戦! 人気シリーズ『NINJA GAIDEN』のルーツに迫るの画像
画像は、ファミコン『忍者龍剣伝』(テクモ)パッケージより
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 Xboxやプレイステーションで発売され、高難度のアクションゲームとして知られる『NINJA GAIDEN』シリーズ(コーエーテクモゲームス)だが、そのルーツは『忍者龍剣伝』というタイトルにある。同作は、まず海外向けのアーケードゲームとして1988年にリリースされ、同年12月にファミコン用ソフトとして発売された。同作の難易度は極めて高く、一部のステージは「もはや鬼畜レベル」と語り草になっているほどだ。

 難易度の高さが目立つ一方、演出面にも力が入れられている。物語は章仕立てで構成され、キャラクターたちのかけあいがイベントシーンとして描写されるなど、ドラマチックな作りも目を引く。

 本作の物語は、ある忍び同士の決闘から始まる。一騎打ちに敗れた忍びの息子であるリュウ・ハヤブサは、父の遺言を頼りにアメリカへ渡る。そこでリュウは謎の集団と戦うことになり、やがて世界の命運をかけた事件に巻きこまれていく。まったく忍ばない忍者や、日本だけでなくアメリカを舞台にした壮大な物語など、のちの『NINJA GAIDEN』にも通じる要素だ。

 今回は、そんなドラマチックかつ、超高難度で知られるファミコン版『忍者龍剣伝』をファミコンのリアルタイム世代ではない筆者が挑戦。プレイするにあたり「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン Nintendo Switch Online」で配信されているバージョンを利用した。

■序盤はサクサククリア!

 相当難しいと聞いていたのでどれほど苦戦するかと思ったが、1面ということもあって敵は少なく、ステージの起伏もおとなしいおかげで難なくクリア。最奥に待ち構えていたボスも余裕で倒すことができた。

「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」に収録されている『忍者龍剣伝』ゲーム画面。

 ダッシュとジャンプで移動しつつ、左右の壁に張りつきながら高所へ跳ぶ。近づく敵は刀で斬る……と操作はシンプルで分かりやすい。障害物を破壊して得られる“忍術”には手裏剣をはじめ、火遁(炎波の術)やジャンプ斬り(回転斬り)などがあって、攻撃方法は豊富。対抗手段が多いおかげで戦いやすかった。

 また、ライフの数が多いおかげで、落下以外の一撃死がないのはありがたい。ゲームオーバーになっても最後に到達したエリアから再開できるのも大きかった。実質残機が無限なので気にせず死ねる。ゲームオーバーになるとスコアはゼロになってしまうが、スコアアタックをするほどの腕はないので、そこは気楽だった。

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