■ラスボスを撃破!? しかし……

 随所で難しさを感じながらも、少なくとも5面までは許容できる範疇だった。だがその考えが甘かったことを、6-1に入ると同時に気づかされることになる。

 執拗に追いかけてくる鳥、こちらが飛び乗りたい先に敵が待機しているイジワルな地形……。ここまでに苦戦させられたあらゆる難所が、圧倒的な密度で襲ってくるのだ。無限コンティニューの仕様は、このためにあったのではないだろうか。

地獄のような6面の難易度の高さに心が折れそうに……。

 これまでのおさらいといわんばかりに、大量の敵が終始出てくる。走っていると銃弾に当たるし、かといって跳ぶと鳥にぶつかってしまうのだから悩ましい。結局、1面から5面までに死んだ回数の合計を、この6面だけでゆうに超えてしまった。

 90回近いゲームオーバーを経て、ようやくボスのところまでたどり着くも、ライフは少なく忍術もない。敵の親玉である邪鬼王によって操られた父親との戦いは、画面上部の球を攻撃すればいいことが分かった瞬間に終わってしまった。

 ゲームオーバーになったが「まあ6-3からだし、いいだろう」と思っていたところ、戻された先はなんと6-1。あとで知ったことだが、これは最終面だけの特別仕様のようだ。

忍術を持った状態でここまでたどり着くのが至難の業。

 さらに4時間ほど挑戦し、火遁の術を持った状態でラスボスに到達。相手の周囲を舞う球ごと火遁で焼き尽くし、どうにか倒すことに成功。そこでエンディングかと思いきやイベントシーンが流れ、操られていた父に代わって親玉が現れて戦闘に突入。新たなラスボスが出てきたことに面食らって、為す術もなくやられてしまった……。

 ここで集中力が切れたのか、以降はラスボスまでたどり着くこともできずにクリアは断念。どうやらラスボス戦は計3回あるようで、気の遠くなるような話だった。


『忍者龍剣伝』の海外向けタイトルが、いつしかコーエーテクモゲームスの看板になっていったのも驚きだが、『NINJA GAIDEN』シリーズの高難度アクションの系譜が本作から始まっていたことも興味深い。ファミコンの『忍者龍剣伝』は、Nintendo Switch Onlineで現在配信中なので、『NINJA GAIDEN』が好きな人にぜひ挑戦してみてほしい。

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