■肉体を失った少年・ヴェントゥスはソラを目指して闇の世界へ

 最後に『バースバイスリープ』の主人公「ヴェントゥス」。

 ヴェントゥスはロクサスそっくりのキーブレード使いで、ソラが生まれる10年前に存在していた少年です。

 この辺もこんがらがりそうですが、ロクサスはもともとソラの中にいた存在ですが、ヴェントゥスとソラは他人です。

 ゼアノートという悪いやつがヴェントゥスの心を奪ってしまったあと、その心を修復したのが幼き日のソラだったのですが、その後の戦いでヴェントゥスは肉体を失ってしまい、心を補ってくれたソラの心に向かうことになりました。意味分かんないよ! って思った人は、深く理解しようとせずそのまま飲み込んでください。そのままの意味なので。

 ヴェントゥスは『キングダムハーツ3』時点では、テラとアクアとともにソラを探して闇の世界を訪れています。

 え、ソラの中にいたんじゃないの!? と衝撃が走っている方もいらっしゃるかと思いますが、キングダムハーツはこういった心と体の存在などを説明して理解してもらうまでにどう頑張っても2作品分の労力がお互いに必要になる上に、結果的に違う謎が生まれることも多々あるので、私はいつも結果だけを伝えるようにしています。

 この3人の現状を理解した状態であれば、あとはゲーム内である程度説明してくれるはずなので、ぜひそのまま『キングダムハーツ4』をプレイしてみてください。

■ちゃんと理解すればめちゃくちゃ面白い『キングダムハーツ』

「話が難しい」がおなじみになりつつある『キングダムハーツ』ですが、時系列を追いながら登場人物をしっかり理解して話を進めていくと「あのときのアレってコレだったんだ!」といった伏線回収にシビれまくります。これがもうめちゃくちゃ面白いです。

 シリーズはさまざまなハードで展開されていますが、『キングダムハーツ3』までの作品はすべてPS4でリメイクされているので、気になる方はぜひ『4』の発売までに追ってみましょう。そんな時間も体力もないけど『4』は気になるという方は、先ほどの3人の現在をなんとなくでも把握しておけばなんとなく楽しめると思います。新たなシリーズらしいので。

 キングダムハーツは、物語の説明が丁寧で破綻させないように作り込むことを徹底しすぎて、結局ワケわからんという状況になりがちです。また、みなさんご存知でしょうという前提が多すぎて、特に説明されないまま進んでしまうことも多々あります。ここで多くの人が離脱してしまっていると思います。

 それでも理解しなくても楽しめているのだから、キングダムハーツはやはり世界的なRPGなんだなと改めて思うのです。発売日など追加情報は今のところなしですが、『キングダムハーツ4』今からめちゃくちゃ楽しみだなあ。

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