ディズニーの超有名作品の世界を冒険するRPG『キングダムハーツ』が、2022年3月28日に20周年を迎えました。第1作の発売以来、世界中のファンから愛される人気タイトルとなりましたが、さまざまなシリーズ作品が生まれたことでストーリーの解釈について大きすぎる問題が発生しました。それは、時系列と登場人物の整理が全く追いつかなくなってしまった、ということです。
2019年のPS4&Xbox One用『キングダムハーツ3』で物語にひと段落がついたと勝手に思っていましたが、なんとこのたび『キングダムハーツ4』の発売が決定。そこで今回は「初めはやってたけどもう追いつけない」という人でも最新作『キングダムハーツ4』から再び始められるように、過去作を振り返りたいと思います。
……とはいえ、はっきり言って、プレイせずに文字だけですべてを把握するのは不可能。たしかに理解できた方が面白いのですが、ストーリーを知らずとも楽しめるのが『キングダムハーツ』でもあります。なので、なんとなくそんな感じなんだね、と思っていただければと幸いです。
■ナンバリングタイトル以外も本編に関わる複雑さ
ストーリーが難解になってしまった理由の1つが、キングダムハーツの特殊なナンバリングだと私は思っています。
最新作が『キングダムハーツ4』と聞いて、「え、まだ3作品しか出てなかったの?」と思ったかたもいらっしゃるかもしれませんが、実は『バースバイスリープ』『チェインオブメモリーズ』など数字が割り振られていないタイトルがいくつも出ています。
さらにこの数字が割り振られていないタイトルが「スピンオフ作品」ではなく、バリバリ本編のストーリーに関わっているために、これらのスピンオフ作品を見逃してしまったばかりにほとんど追いつけなくなってしまった、という方も多いはず。
そして登場人物があまりに多すぎる&名前が覚えられないという、海外ミステリーなどでありそうな要素だけでなく、キングダムハーツ特有の「ハートレス」「ノーバディ」という存在が物語をさらにさらに複雑にしています。
「○○を倒したが、○○は××の“ハートレス”だったから、本体の××は生きていて~」みたいな展開があるともうワケが分かりません……。
ですが、それでいいのです。キングダムハーツは雰囲気で楽しみましょう。
闇の力に魅入られた悪者を、光の心を持つ正義が倒していく、という大前提さえ知っていれば楽しめます。戦闘もスピーディで楽しいし、何よりディズニーキャラとの冒険にワクワクしますよ。