「不思議な世界を冒険したい」「ステキな恋愛がしたい」など、プレイヤーのさまざまな願望を叶えてくれるゲームの世界。中でも「癒されたい」という願いを叶えてくれる、まったり系の作品は根強い人気を誇っている。ゲーム内でかわいらしい動物とふれあい、時にはのんびりと釣りをして過ごすスローライフ体験は、毎日の生活ですさんだ心を穏やかにしてくれる。
しかし、そういった「癒し」を期待して始めたにもかかわらず、ゲームに没頭するあまりに「こんなはずじゃなかったのに……」と痛感する場面もしばしば。今回は、私が夢中になった癒やし系のゲームの中から、ちょっぴり残念な“あるあるシーン”をご紹介したい。
■『あつまれ どうぶつの森』での失態
2020年3月に発売された、大人気『どうぶつの森』シリーズ最大のヒット作。どうぶつの住人に囲まれ、現実世界と同じ時間の流れで無人島での生活を送るゲーム内容だ。
個性豊かな住人たちは、セリフやかわいいリアクションで、ほんわかした気持ちにさせてくれる。ドット絵でマイデザインを自由に作り、世界に1つしかないファッションアイテムや島のシンボルの旗などに使用することも可能。オリジナリティあふれる島にカスタマイズしていくのも、このゲームの魅力と言える。
血なまぐさい戦闘や、リアルのギスギスした人間関係と縁遠く、まったりとした島暮らしを疑似体験できる点が『どうぶつの森』の良いところ。そんな島での生活を充実させるためには、ベルと呼ばれるお金が何かと必要になってくる。
そのベルを稼ぐ方法の1つに「カブ」がある。このカブの価格は日々変動しており、買ったときより高い価格で売ることで儲けを出すことができる。ようするに実際の「株」と同じような仕組みだ。
カブの価格が変動するタイミングは午前と午後の2回あって、高騰したタイミングに売却しないと逆に損をしてしまうケースもある。そのため「カブ」を購入したら、どれだけ忙しくてもゲームを起動し、カブの価格を確認することが重要だった。
眠い目をこすりながらゲームを起動した挙げ句、カブの暴落を目の当たりにしたときには、思わず「こんなはずじゃなかった!」と叫びたくなることも。結局ズボラな私は土曜日までに売り切れず、何度も腐らせて大損。やむなくカブからは身を引くという、恥ずかしくも悲しい記憶がよみがえる。