■いつしか消えてしまった呪文も…

 シリーズが進むにつれて修正というか、いつしか消滅していた呪文も存在します。個人的に真っ先に思い浮かぶのが「ヒャダイン」です。『ドラクエ3』で初登場したヒャド系の上位呪文ですが、ファミコン版では、なぜかヒャド系最強のマヒャドより習得レベルが高いというミスが発覚。続く『ドラクエ4』を最後に、ヒャダインの出番はなくなってしまいました。

 しかし、このヒャダインは人気コミック『ダイの大冒険』の中で主人公のダイが使用した印象深い呪文でもあるので、消えてしまったのは少し寂しい気がします。

 ほかにもダンジョンを照らす「レミーラ」(ドラクエ1)、鍵を開く「アバカム」(ドラクエ2、3)、姿を消す「レムオル」(ドラクエ3)、呪いを解く「シャナク」(ドラクエ3、5)なども、いつの間にか見なくなった呪文と言えるでしょう。


 ゲームバランスの調整や時代の流れなど、さまざまな都合や理由で修正が加えられ、ゲームの最適化が図られています。今後発売が予定されているリメイク版『ドラクエ3』や、ナンバリングタイトルの最新作『ドラクエ12』では、一体どのような変化がもたらされるのかも注目したいところですね。

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