■ギャンブルで一攫千金?

 ファミコンで遊んでいた当時、ギャンブルは大人の遊びで、子どもは触れてはいけないものという認識でした。しかし、そんな大人の遊びがちょっと気になっていたのも事実で、私にとってゲーム内でギャンブル的な要素に初めて触れさせてくれたのが『ドラクエ』だったのです。

 最初に目にしたのは『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』。街で買い物をしたときにまれにもらえる「ふくびきけん」を福引所に持っていくと、簡易スロットマシンに挑戦できて、そろった目に応じた景品がもらえるという内容です。その1等の景品「ゴールドカード」が欲しくて、無駄な買い物をしまくって散財した記憶がよみがえります。結局当たりませんでしたが……。

 そして『ドラクエIII』には、のちのカジノの前身とも言える「格闘場」が登場。スタジアムでモンスター同士が戦い、プレイヤーはどのモンスターが勝つかを予想してゴールドを賭けるという、激アツのギャンブル施設です。

 ちゃんと参加モンスターごとにオッズが発表されるので、低い倍率の本命モンスターを堅く狙うか、いちかばちか大穴のモンスターに賭けるかなど、本物のギャンブルさながらの駆け引きが楽しめました。

『ドラゴンクエストIII』プレイ画面。格闘場には予想屋までいるのがリアル!
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