■オルゴールが静かに鳴るゲームオーバー画面

 ワールド7-3「カミナリに気をつけろ」をはじめ、ドンキーコングシリーズは全体的に難易度が高いステージがそろっています。それゆえにゲームオーバーになる頻度も高いのですが、スーパードンキーコングシリーズはゲームオーバー画面がこれまた不気味すぎるんです。

スーパーファミコン用ゲーム『スーパードンキーコング3』より

『スーパードンキーコング1』は顔をボコボコに腫らしたコングが登場しますが、グラフィックが美しくそれが逆に怖い。『スーパードンキーコング2』のゲームオーバー画面は、ディディーとディクシーが牢屋に捕らえられているというもので、最後に画面が血のように真っ赤に染まるという演出。そして今回の『スーパードンキーコング3』のゲームオーバー画面はというと、BGMこそオルゴール調でかわいらしいですが、薄暗いベビーベッドの中に入れられたディクシーとディンキーが上目遣いでこちらを見つめているというもの。「スーパーファミコン史上最高画質」でリアルに描かれているディンキーの表情が、やたら不気味でした。

 ディンキーは赤ちゃんなので、彼らがベビーベッドにいるのは分かるのですが、これが全然安らかではなく、まるで処刑前の牢獄のように見えた子どもは少なくなかったのではないでしょうか。

 この記事を書くために、二十数年ぶりにプレイ。さすがに怖さはなくなっていますがワールド1のボス・ベルチャの血走った目を見て当時のドキドキがよみがえってきました。前作『スーパードンキーコング2』や『ドンキーコング64』などシリーズを通して不気味さを漂わせてきた同シリーズ。2024年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンにドンキーコングをテーマとしたエリアが新設されると発表されていますが、どのような雰囲気になるのか今から楽しみでなりません。

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