今から25年前の1996年11月23日、スーパーファミコン用ソフト『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』が発売されました。
当時、すでにプレイステーションやセガサターンなど第5世代機が発売されており、スーファミとしては後期の作品となるこのソフト。イギリスのレア社によるアクションゲームで、CMで「スーパーファミコン史上最高画質」とうたうほどのキレイなグラフィックが魅力ですが、その分シリーズの特徴でもある不気味さが際立ったゲームでもありました。
私が『スーパードンキーコング3』に出会ったのは小学校2年生くらいのこと。当然、恐怖を感じながらプレイしていました。そんな恐怖の思い出を振り返ってみたいと思います。
■ボスのビジュアルに恐怖する
ストーリーは行方不明となったドンキーコングとディディーコングを探すため、ディクシーコングとディンキーコングを操りクレミス島を冒険するというもの。まず当時の子どもたちを震えあがらせたのは各ステージのボスのビジュアルです。なぜあれほど怖く不気味な見た目にしたのだろうと疑問に思うほど。
ワールド1「オランガタンガ湖」のボスは、巨大なタルの姿をした怪物「ベルチャ」。口からタルを吐き出しながら徐々に近づいてくる、眼球をギンギンに血走らせた敵です。このタルを破壊して、中から出てくる虫を口に放り込むとゲップを吐きながら後ずさり、ベルチャの後方にある穴に落下させればクリアとなります。
そもそもベルチャの見た目も怖いのですが、徐々に近づいてくる恐怖、そして虫を口に放り込んでベルチャが後退するときの「グェエエッ」というなんとも言えない不愉快な効果音と、すべてが怖さを助長させていました。
ワールド1をクリアしても、ワールド2ではとんでもなくいかつい顔をした巨大蜘蛛の「アーリック」、ワールド3では流れる滝から目玉と口だけを突き出し水鉄砲を飛ばしてくる謎すぎる岩の化け物「スクワーター」などなど、ユニークな見た目のボスが多かったです。