■装備したことある人ほぼいないのでは…? それでも印象深い「スネークソード」
『ドラクエ5』でしか登場せず、また登場時期が「キラーパンサーを仲間にしてパパスのつるぎを手に入れたあと」ということもあり、ほぼ誰からも興味を持ってもらえないであろう悲しき存在。
それが「スネークソード」です。
実は、ドラクエシリーズで初めて使われた「ソード」という名称であり、パパスのつるぎよりも攻撃力が高いスネークソード。ですが、その後すぐにサラボナで「はじゃのつるぎ」が売っていること、無理して買いたくなるほどの能力ではない割にそこそこ高価、装備できる人が少ない、などポテンシャル以外の部分で選ばれにくい残念な立ち位置にいました。
しかし、スネークソードは見た目と名前が非常にカッコイイ。
個人の感性によるとは思いますが、攻略本でその姿を見たとき、そのあまりのカッコよさに一目惚れして、無理やりくさったしたいのスミスに装備させるために買いました。
「それぞれの町・城で手に入る最強装備を買わないと気が済まない!」というこだわりがないとおそらく見向きもされないであろうスネークソード。後のシリーズにも出ていないことからあまり人気がなかったのかもしれませんが、武器の見た目が反映されるであろう『ドラクエ12』でまた復活してくれないかな、と私が個人的に願っている思い入れの深い武器のひとつです。
■この効果でこの破壊力…!? 伝説装備をもおびやかす「きせきのつるぎ」
ちいさなメダルの景品などで手に入れることができ、入手した瞬間にパーティが一気に強化される武器「きせきのつるぎ」。
与えたダメージの4分の1の数値分回復できるという優れもので、「攻撃しながら回復できたらいいな」というほとんど夢物語のような妄想を実現してくれた、まさに「きせき」のつるぎです。
自身を回復できる効果を持ちながら攻撃力も非常に高く(シリーズにもよりますが80~100ほど)、『ドラクエ4』では力の弱いのクリフトやトルネコなども装備でき、そのままエンディングまで使えてしまえるポテンシャルを持っています。
そしてその入手できる時期がだいたい、中盤から後半にかけてなので、その時期に装備させたキャラはもう無双状態に入ります。高火力で敵を倒したあとに自分で回復してくれるため、めちゃくちゃ頼りになります。
店で売られていることはないため、入手できる数に限りがあるとはいえ、その強力さは抜きんでていて、タイトルによっては伝説武器より優遇したくなるほどの力を持っています(5のてんくうのつるぎなど……)。
また、きせきのつるぎと対を成す存在であろう「しんぴのよろい」と合わせて、経験値稼ぎをする際にも活躍してくれます。
方法は、毎ターン回復してくれるしんぴのよろいと、攻撃すれば回復できるきせきのつるぎをキャラ1人に装備させ、めちゃくちゃ仲間を呼ぶけどそんなに強くない敵(マドハンドが筆頭)と戦わせておくだけ。こちらは1ターンに1匹しか倒せないのに対し、相手は頻繁に仲間を呼ぶのでせん滅できない、しかし敵側も決定打がない、という具合に決着がつかず、敵が1匹ずつ倒されていくだけの時間がひたすら流れます。
この「無限狩り」を気が済むまでやったあと、パーティを追加して戦闘を終わらせれば莫大な経験値が手に入る、というものです。
小学生の頃、少し早起きしてスーパーファミコンをつけ、この経験値稼ぎができる状態にして、Aボタンをおしっぱなしにできるようにコントローラーにコロコロコミックを載せて学校に向かいました。帰ってきたらめちゃくちゃ経験値が稼げている、という作戦をニヤニヤしながら実行したのですが、「つけっぱなしはよくない」と激怒した母が電源を切ってしまったためその夢ははかなく散り、そしてぼうけんのしょも消えました。
真っ暗な画面を見て、おいウソだろ、と思いながら電源を入れなおし、あの音楽とともに「おきのどくですが…」の文言を見て大泣きしたのを今でも覚えています。なつかしい思い出です。