ガンダム史上最強パイロット、アムロ・レイの「異次元の強さに震えた」操縦シーン3選の画像
画像はBlu-ray『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』初回限定版パッケージより引用

 7月4日、ガンダムシリーズの最新映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(6月11日公開)の舞台あいさつが丸の内ピカデリーにて行われ、興行収入が15億円を突破したことが明らかになった。ガンダムシリーズの劇場版の興行収入が10億円を超えたのは1988年公開の映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』以来約33年ぶりのことで、シリーズ最高となる『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』(1982年公開)の興行収入23億円にも迫る勢いだ。

 そんな『めぐりあい宇宙編』や『逆襲のシャア』と言えば、ガンダムファンにとって特別な存在である「アムロ・レイ」の活躍が描かれた作品。過去に本サイトが行った「ニュータイプ最強パイロット」というアンケート調査では、アムロが圧倒的な1位を獲得。この結果が示す通り、宇宙世紀のガンダムシリーズの最強パイロット論争において、アムロは頭一つ抜けた存在と言っても過言ではないだろう。

 そしてアムロが最強パイロットたる論拠として『逆襲のシャア』でライバル「シャア・アズナブル」を相手に完勝したことなどが挙げられるが、作品をじっくり見ていると、ほかにもアムロのすさまじい強さを物語るシーンがいくつもある。

 そこで本記事では、個人的にアムロの強さに戦慄を覚えた3つの戦闘シーンについて紹介したいと思う。

■驚異のペースで敵を撃破!

 まず紹介したいのは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の第33話「コンスコン強襲」の戦闘シーンから。ジオン公国軍ドズル・ザビ中将の部下であるコンスコン率いる艦隊が、ホワイトベースを襲撃。圧倒的に数で勝る12機のモビルスーツを送りこみながら全滅させられ、「全滅? 12機のリック・ドムが全滅……? 三分もたたずにか?」とうろたえるコンスコンのセリフが印象的だった、あの戦いである。

 シャアに対する嫌味な物言いもあって「指揮官のコンスコンが無能だから惨敗した」との声もあるが、テレビアニメを見るかぎりではその評価は少々酷にも感じる。ドック入りを目指していたホワイトベース隊が出せた戦力は、アムロのガンダム、カイのガンキャノン、スレッガーとセイラのGファイターの4機のみ。それに対し、コンスコンはチベ級重巡洋艦1隻、ムサイ級軽巡洋艦2隻、そして前述の12機のリック・ドム隊を出撃させていた。

 つまりコンスコンは、けしてホワイトベース隊を侮ったり油断したワケではなく、3倍以上の十分な戦力を出して戦いに臨んでいる。しかもホワイトベースの位置をいち早く察知し、しっかり先手も取っていた。

 それでも敗れたのは「アムロの操縦するガンダムが常識外れに強かったから」としか言いようがない。あらためてこの戦闘シーンを振り返ってみると、12機のリック・ドム隊はフォーメーションを組んでガンダムに攻撃をしかけており、ジオン側のパイロットもかなり練度が高かったと思われる。

 しかし、ニュータイプとして覚醒しつつあったアムロは、前後から迫りくるリック・ドムの攻撃を超人的な力で敏感に察知。ビーム・ライフル、バルカン、ビーム・サーベルを駆使しながら、まるでゲームのように次々とリック・ドムを撃破していく。

 カイ、スレッガー、セイラが、それぞれ1機ずつドムを撃破し、アムロに至っては3分足らずの戦闘で合計9機のリック・ドムを撃墜。アムロは約20秒に1機のモビルスーツを落とすという恐るべきパフォーマンスを見せたことになる。

 ガンダム作品では、複数の敵を同時攻撃できるオールレンジ武器などで多数の敵を倒す描写はあるが、それを使わずに短時間でこれだけの戦果を挙げたのはすさまじいのひと言。このときのコンスコンの言葉ではないが、ジオン兵からすると「バケモノか……」と言いたくもなる、まさに鬼気迫るアムロの無双ぶりだった。

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