■ジュラン役、第1話は「竹内康博劇場」だった
ゼンカイジャーの物語は、主人公の人間が仲間になるキカイノイドたちと出会うところからスタートしましたが、1話で5人そろうわけじゃありません。1話では「ジュラン」というキカイノイドと出会い一緒に戦って終了。2人だけのやり取りでした。このジュランを演じているのが、過去のふたまん+でのコラムでも何度か紹介させていただいた、ジャパンアクションエンタープライズの竹内康博さんです。
僕はゼンカイジャー第1話は竹内劇場だったと思っています。1話の竹内さんの内訳は、変身前、変身後、巨大化したロボ。それにオープニングのダンスも、ぜーーんぶ1人で担当してました。1人バンドですよ。[vocal/guitar/bass/drams:takeuchi]みたいなことですよ。全部を担当ですよ! メンバー紹介のときは「全部、俺!」になる訳です(笑)。
僕個人の竹内さんのイメージって、アクション!動く人!でした(もちろんお芝居部分も素晴らしいよ)。変身してから竹内さんに代わったら「さぁ! 竹内いっきまーーす!」とスタートラインからはみ出そうなほど前のめりになってる競走馬のような気合いで、スタートを切った瞬間スパーンッ! ととんでもない動きを見せるって感じでした。
だけどこのジュランは、ゼンカイジャーにとって重要な繊細な部分も見事にお芝居で表現。しかも主人公・五色田介人を演じる駒木根葵汰さんを引っ張っていてさすがだなと。1話で視聴者さんをガッチリとつかみましたし、世界観をしっかり提示してくれてすごく見やすかった。