■大山のぶ代さんも愛する「伝説のブロック崩し」

 続いて第2位(9.7%)となる支持を集めたのは『アルカノイド』(ファミコン版は1986年12月26日発売)。こちらもタイトーを代表するアーケードゲームの移植作品で、『ドラえもん』の声を長年務めた大山のぶ代さんがゲーム筐体を購入するほど愛したゲームとしても知られる。

 いわゆる「ブロック崩し」をベースに敵キャラや障害物、バラエティに富んだパワーアップアイテムといった新しい要素を取り入れて大ヒット。ファミコン版には、アーケード版と同様の操作感覚を再現するためのダイヤル式の専用コントローラーが付属していたのも印象的だった。

 シンプルなルールながら奥が深く、かなりの“スルメゲー”なのでハマった人も多いはず。ちなみにブロック崩しながら最終面にはボスが登場し、しっかりエンディングも存在した。

■プレイヤーの常識をぶち壊した“問題作”?

 そして栄えある第1位(15%)に選ばれたのは、『たけしの挑戦状』(1986年12月10日発売)。お笑い芸人のビートたけしが監修を務めたアクションゲームで、理不尽すぎる謎が満載。いろんな意味でファミコン世代に衝撃を与えた作品だ。

 一見普通の横スクロールアクションゲームのようだが、どちらかというと正解ルートを目指すアドベンチャーゲーム的な要素が強め。しかもノーヒントでは絶対に分かるはずのない理不尽な謎があちこちに隠されており、ゲームクリアを目指すには攻略本が必須レベル……いや、攻略本があってもクリアできないほどの伝説のゲームだった。

 とくに有名なのは重要アイテム「宝の地図」を手に入れるための方法。リアル時間で「1時間何も操作をしないで待つ(選択肢によっては5分でOK)」という前代未聞のクリア手順に驚かされた。

 そんなハチャメチャな難解ゲームではあるが、ほとんどのチビッコはクリアなんて気にせず、通行人をひたすら殴ったり、パチンコ屋に行ってみたりと、自由度の高い独特の世界観を楽しんでいた印象がある。

 そんな理由もあってファミコンのクソゲー談義になると必ず名前の挙がるタイトルではあるが、たしかにここまでネタ満載のゲームは希有な存在と言える。今回の結果を見ても、ゲーム内容が尖りすぎて逆にファミコン世代から愛されているソフトなのかもしれない。

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