幼少期に体験した怖かった思い出は、大人になってからもしっかりと覚えているもの。たとえば子どものころに見ていた大好きなアニメの1シーンが、忘れられないトラウマとして心に残っているという人は多いのではないだろうか。
そこで今回は30代から40代の男女200人を対象に「子どものころに見て怖かったアニメ」について調査を行った。意見も多く寄せられた上位3作を紹介するとともに、当時の視聴者を怖がらせたキャラクターやエピソードについて紹介する。たかがアニメ、されどアニメ。子ども向けに描かれた作品で、当の子どもたちを怖がらせた作品とは。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■オープニングからして恐ろしいベム
第3位になったのは8.5%の人から選ばれた『妖怪人間ベム』。
1作目のアニメは1968年から1969年まで放送されており、人間になることを願う妖怪人間ベム・ベラ・ベロが人々に迫害されながら戦う様子や妖怪人間の哀しみを描いた物語。1話完結形式で妖怪人間の3人が悪い妖怪を退治していくストーリーとなっており、妖怪姿の3人のビジュアルのインパクトはかなりのもの。「それは、いつ生まれたのか誰も知らない」というナレーションで始まる、おどろおどろしいオープニングも視聴者を怖がらせた。
選んだ人からは「効果音とか絵とか雰囲気が全体的におどろおどろしくて不気味だった」(49歳・女性)、「主人公たちが怖い姿だったから」(44歳・男性)、「悪い人ではないと分かっているけど、とにかくベム・ベラ・ベロが怖かった」(34歳・女性)と、妖怪人間たちのビジュアルがトラウマとなった人が多いようだ。
なお、2006年には前作の基本設定を継承しつつもやや現代風のアレンジを加えた2作目となる新作アニメ『妖怪人間ベム -HUMANOID MONSTER BEM-』が、2019年にはシリーズ3作目となる新作アニメ『BEM』が放送された。『BEM』ではキャラクターの外見がスタイリッシュに一新され、なかでもベラの見た目が赤毛の少女になるなど大幅に変更され話題となった。