■個性的なキャラクターを表現する擬音をアニメでも再現
「レロレロ」は3部に登場した暗殺者・ラバーソールが使った擬音。見た目を自在に変えるラバーソールは、仲間の花京院に変装し承太郎を挑発するが、彼が舌の上でチェリーを転がしたときのねちっこい音が「レロレロ」というものだった。また、これが花京院のマネをしたものなのか偶然なのかは不明だが、花京院本人もチェリーを「レロレロ」しながら食べるクセがあるようである。
アニメでは声優の平川大輔がこの「レロレロ」をかなりの長い時間にわたって見事に再現しており「アニメ流行語大賞2014」で「レロレロ」が金賞に輝いた。なお、台本にはレロレロの回数が17回だと細かく指定されていたようだ。
間違いなくほかのマンガでは見られない擬音といえば「パパウパウパウ フヒィーン」だろう。これは1部でツェペリが口に含んだワインを波紋カッターにして吹き出したときの音。2コマにわたって描かれた擬音で、少しうさんくさいが頼れるツェペリの強さが表現されている。
アニメでは「パパウパウパウ」で波紋を込めたワインを吹き出している様子がツェペリの声で表現され、「フヒィーン」の部分は機械的な効果音を使用。2つの擬音が絶妙にミックスされた『ジョジョ』ファンも納得の演出だった。