■K.O.されるまでアウトにならない!戦うドッジボール

 そして22.5%の人から支持され第1位となったのは、『熱血高校ドッジボール部』だ。1987年に発表されたアーケードゲームで、1988年にファミコンで発売されたシリーズ第2作目。次世代機のバーチャルコンソールでも配信されるほどの人気で、『くにおくんシリーズ』と言えば本作を挙げる人も多いだろう。

 タイトル通りドッジボールのゲームだが、同シリーズらしく、なんでもありの試合だ。ゲームモードは1人専用モードと2人対戦モード、1人から4人で遊べる「クラブ活動」モードがある。1人モードは「いぎりす」や「いんど」や「あいすらんど」といった世界各国のチームと戦い、国によってはコートにギミックがあってより楽しめる内容だった。

 基本的なルールは通常のドッジボールと同じだが、1回ボールに当たっただけではアウトにならない。キャラクターに体力ゲージが用意され、何回かボールが当たることでゲージが0になり、天使の姿となって退場となる。

 各キャラクターに固有の必殺技があり、「貫通シュート」「スネークシュート」「かっくんシュート」「ほえほえシュート」「ワープシュート」などさまざま。誰を内野に配置してメインに使うか悩むのも楽しかった。ちなみに強力な必殺技を受けると画面端に吹っ飛ばされてしまい、反対側から戻ってくる「世界一周」と言われる演出がある。こういった細かな演出も人気のひとつだっただろう。

 アンケートでは「貫通シュートが気持ち良い!」、「もず落としという言葉をこれで知りました」、「ラストのアメリカ戦は音楽もかっこよくて、世界中を旅した気になるゲームでもありました」という声が寄せられた。

 今回のアンケートでも1位に選ばれ、根強い人気を見せる『熱血高校ドッジボール部』。4月26日には、「まくら投げ」を観光コンテンツとしている静岡県伊東市が、アークシステムワークスの協力のもと、同作とコラボをした競技のルール解説動画を公開。動画では、くにおくんたち「ドッジボール部」のキャラクターやBGM、「ナッツシュート」などの必殺技が使用されており、SNSでは「懐かしい」という声が多く上がった。

 シリーズを重ねるごとにスポーツをテーマにした作品が多くリリースされたが、2位に渋めな『熱血硬派くにおくん』がランクインした今回のアンケート。4位以下には『ダウンタウン熱血物語』や『時代劇だよ全員集合!』への票も多かった。いずれにしても友人との対戦が楽しいゲームで、所有者の家へ遊びにいった人も多いのではないだろうか。

 実機をプレイすることは難しいかもしれないが、いくつかの作品はNintendo Switch Onlineで配信されている。昔を懐かしんでプレイするのもおすすめだ。

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