1980年代に空前の大ブームとなった「ツッパリ」は、髪をリーゼントにまとめ上げて長い学ランを着た不良の代名詞だった。そのブームはとどまるところを知らず、ファミコンでついにゲーム化され、大人気シリーズとなったのが『熱血硬派くにおくん』。もともとはツッパリテイストを全面に押し出した格闘アクションゲームだったが、のちにキャラをデフォルメ化し、サッカーや時代劇などさまざまなテーマでシリーズを展開。対戦要素が強くなり、放課後に友だち同士で夢中になってプレイしたという人も少なくないはず。
そこで今回はそんなファミコン『くにおくん』で一番好きだったソフトについて、30代から40代の男性200名にアンケートを実施した。どの作品が上位を飾ったのか3位から順に紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
■気分は大乱闘!ハチャメチャな運動会で大騒ぎ
まず全体の15.0%の人から選ばれて第3位になったのは、ファミコンではシリーズ5作目となる『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』だ。1990年にファミコン用ソフトとして発売され、当時では珍しいパーティゲームとして人気が爆発した。何度もリメイク・移植されており、現在もファミリーコンピュータNintendo Switch Onlineでプレイ可能となっている。
『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』は、高校対抗の運動会として「クロスカントリー」「障害部屋競争」「棒の上の玉割り競技」「勝ち抜き格闘大会」の4つの種目で競い、総合優勝を目指すゲームだ。不良がたくさん登場する運動会なので、もちろんまっとうなルールではない。殴る、蹴るは当然、落ちているメリケンサックや鉄アレイなどの武器を使うのが当たりまえのトンデモ運動会だ。
最大4人で遊べるファミコンゲームは珍しく、ファミコン用のマルチタップを持つ友だちの家に放課後集まったという人も多いだろう。今のゲームと比較してもアクションがシンプルで、難しく考えなくても爽快感を得られるゲームだった。スマブラに通じるゲーム性で、それぞれのキャラクターが持つ必殺技を決めたときはとてもスッキリした。
今回のアンケートでも「4人で集まるのが楽しかった」という人のコメントが多く、「対戦がとにかく盛り上がる。友だちの家でいつもやってました」、「このソフトを持ってる子は人気ものだった」といった声が寄せられた。