■正義の不良が親友のために戦うアクションゲーム

 続く第2位(21.0%)は、『熱血硬派くにおくん』だ。『くにおくんシリーズ』の第1作で、もともとは1986年に稼働したアーケードゲーム。翌年1987年にファミコンへ移植された。多くのハードで移植、配信されるほど根強い人気がある。

 基本的には、主人公である不良の「くにお」が親友の「ひろし」を助けるために街中で大暴れするストーリー。全4ステージで構成され、くにお1人に対して複数の敵が襲いかかる1対多の格闘アクションゲームである。くにおは体力ゲージと残機が用意され、各ステージにあるリングアウトや乗り物などのギミックを駆使して戦う。のちのシリーズの3頭身になったキャラではなく、本作ではリアルなくにおくんを操作するのが特徴で、4つのステージに待ち構える「りき」「しんじ」「みすず」「さぶ」といったボスを撃破していく。

 くにおができる行動はパンチやキック、投げ、つかみ技などの体術ばかり。一方で敵はバイクで突撃してきたり、木刀を持っていたりする。さらに最終ステージにいたってはザコ敵がドスを持っているうえ、ボスの「さぶ」は拳銃を撃ってくる。当然それらの攻撃を受ければ、体力ゲージにかかわらず1ミスとなった。最後まで素手で戦うくにおの潔さと強さが印象深いゲームだった。

 今回寄せられた票ではアクションゲームとしての完成度の高さについてのコメントも集まっており、「アクションゲームとしてよくできてました」、「3面のボス・みすずが強かった。各面のボスが特徴あって面白かった」といったファンそれぞれの思い出深い声があった。

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