■下品なギャグが小学生男子に大ウケ!

 続く第2位(14%)にラインクインしたのは、小林よしのり氏によるギャグ漫画『おぼっちゃまくん』だ。

 1986年から94年まで連載された本作は、お下劣ギャグのオンパレードが特徴。コロコロのメインターゲットである小学生男子の間で大流行し、89年からはテレビアニメも放送開始。こちらも大人気だった。

 主人公の御坊茶魔(おぼう ちゃま)は、ケタ外れの大財閥の跡取り息子で誰もがうらやむ大金持ち。勉強ができず体力もない茶魔を取り巻く日常を描いた作品だ。あまりに現実離れした茶魔の豪華な暮らしぶりに、衝撃を受けた人も多いのでは?

 さらに茶魔の言葉遣いも独特で、「茶魔語」と呼ばれて子どもたちの間でブームに。「ともだち○こ」「おめでた○きん」など下ネタ全開のものから、「おはヨーグルト」「こんばんワイン」などのあいさつまで、当時クラスでマネする小学生は多かった。

 また、茶魔以外にも個性的なキャラクターが多く登場し、とくに“びんぼっちゃま”こと貧保耐三(びんぼ たいぞう)は忘れられないキャラの1人。もともと上流家庭の育ちながら落ちぶれて超貧乏な生活を送るびんぼっちゃまは、着ている服はなんと前半分しかなく、おしり丸出し。そのビジュアルのインパクトは強烈だった。

 今回寄せられたコメントにも、やはり下品さや個性的な作風に関するものが多く「下品なギャグがとても良かった」(43歳・男性)、「当時、茶魔語がすごく流行してた」(41歳・男性)、「びんぼっちゃまの服が衝撃的で忘れられない」(45歳・男性)といったファンの声があった。

 ただし、当然ながら親の世代からは不評で、アニメは「子どもに見せたくない番組」として取り沙汰されることもしばしば。現在のアニメの再放送では放送できないエピソードもあるようだ。

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