一番好きな「80年代コロコロコミック作品」ランキング! プロゴルファー猿、おぼっちゃまくんを破ったのは?の画像
画像は『コロコロアニキ2019冬号』(小学館)書影より引用
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 1977年に創刊した『月刊コロコロコミック』(小学館)は40年以上の歴史を持ち、長きにわたって愛され続ける小学生向けの漫画誌。とくに80年代はアニメ化もされた人気漫画をたくさん生み出し、当時のチビッコから絶大な支持を得ていた。

 そこで今回はコロコロ黄金期とも言える「80年代の連載漫画」に焦点を当ててアンケート調査を実施。40代から50代の男性読者300名に、80年代に1年以上連載された『コロコロコミック』掲載作品の中で「一番好きな漫画」をリサーチした。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

■木製ウッドをDIY! 必殺技で相手を倒すゴルフ漫画

 まず全体の13%の支持を集め、第3位に選ばれたのは、藤子不二雄A氏によるゴルフ漫画『プロゴルファー猿』だ。

『プロゴルファー猿』はもともと『少年サンデー』(小学館)にて連載されていた作品で、その続編となる『新プロゴルファー猿』が1982年から88年にかけて『コロコロコミック』で連載。85年からテレビアニメ化されたこともあって、コロコロ版の『新プロゴルファー猿』に思い入れのある人が多かったのかもしれない。

 主人公の猿谷猿丸(さるたに さるまる)は、通称「猿」と呼ばれる野性味あふれるキャラクター。通常のゴルフトーナメントではなく、賭けゴルフというアンダーグラウンドな世界が描かれた。

 基本的なルールは通常のゴルフを踏襲しているが、少年漫画らしく現実離れした設定やコースが数多く登場。子どもにも分かりやすい必殺技がある点も本作の魅力だ。

 とくに「旗つつみ」は猿がもっとも得意な必殺ショットで、グリーンのポールになびく旗にボールをヒットさせ、旗に包まれることで勢いを殺して、そのまま下のカップに入れるという離れ業。ほかにも「カタパルト打法」や「モズ落とし」など、さまざまな必殺技が飛び出した。

 今回のアンケートで選んだ人からも「旗つつみなどのスーパーショットに夢中だった」(49歳・男性)、「設定とストーリーがぶっ飛んでてよかった」(55歳・男性)、「悪とゴルフで戦うという設定がとても面白い」(49歳・男性)といった声が寄せられた。

 当時は少年誌でゴルフ漫画が連載されるのは珍しく、編集部の予想を大きく裏切る異例のヒットだったという。

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