■30&40代世代から熱い支持
第2位はあだち充氏による人気作『タッチ』。9.7%の人に選ばれた。双子の兄弟と幼なじみの野球部マネージャーの三角関係を描いた野球マンガで、言わずと知れた名作。物語中盤で優秀な弟・和也が事故死したことから、兄の達也が和也の代わりに野球部へ入部、幼なじみの南を甲子園に連れていくために奮闘するストーリーだ。
特徴的なのは、『巨人の星』などのスポ根マンガとは趣向が異なり、スポーツにおける泥臭い描写が少ないところ。あだち氏のなめらかな画風やドラマティックな展開も相まって、少年マンガ原作ながら、当時から女性人気も多く獲得していた。またアニメ初代オープニング曲である岩崎良美による「タッチ」も、いまだにアニソンランキングでは上位にランクインすることが多く、2020年にテレビ朝日系で放送された『アニメソング総選挙 国民13万人がガチ投票』では見事5位に輝いた。
選んだ人からは「突然和也が死んで本当にびっくりした」(39歳・男性)、「私の青春です」(37歳・女性)、「達也は野球を、南は新体操をそれぞれ頑張っているから」(49歳・男性)、「名作中の名作」(40歳・男性)というコメントが寄せられ、30代から40代を中心に男女バランスよく票を集めた。