■ジャンプ黄金期のヤンキーキャラが上位に

 続く第3位になったのは9.3%の票を集めた『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助。同作は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1990年から1994年まで連載されていた冨樫義博氏によるマンガで、これまでにアニメ化や2.5次元舞台化もされた大ヒット作。昨年末にはNetflixでの実写シリーズ化が発表され注目を集めた。

 主人公である浦飯幽助はリーゼントのようなオールバックの髪型に短ラン姿で、喧嘩っ早い絵に描いたような不良キャラ。しかし、ある日幽助は交通事故に巻き込まれて死んでしまう。以降は霊界探偵として活動し、桑原、蔵馬、飛影という仲間を増やして、強敵とバトルを繰り広げる冒険ストーリーとなっている。

 ジャンプ黄金期に連載された人気バトル漫画だが、初期は特に“ガチなヤンキー”として描かれていた幽助。アンケートでは、「キリッとした大きな瞳がかっこいい」(44歳・女性)、「ザ・少年マンガの主人公だから」(42歳・男性)、「眉毛が太くて強そう」(39歳・男性)、「カッコ良くて大好き」(34歳・女性)、「小さい頃にアニメで見ていた印象が強い」(31歳・男性)というコメントが寄せられた。目力の強さに加えて、主人公らしい熱さや親しみやすいキャラクターが男女ともに人気のようだ。

 12.0%の人に選ばれて第2位となったのは、『ろくでなしBLUES』の前田太尊。同作は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1988年から1997年まで連載されていた森田まさのり氏によるヤンキーマンガ。主に他校とのバトルを描いており、ボクシングの要素やときおり挟み込まれるギャグが人気の作品だ。

 今回ランクインした前田太尊は、怒ると関西弁でにらみをきかす、喧嘩の強い不良の主人公。ふだんは仲間思いで親しみやすいキャラクターとして描かれているが、森田氏の劇画風のタッチや書き込みの細かさなどが相まって、すごみのある画がバトルシーンに迫力を持たせている。

 選んだ人からは「子どもの頃に読んでて顔の怖さにビビった」(38歳・男性)、「ガンをつけているところが迫力がある」(34歳・男性)、「目つきが悪いから」(35歳・男性)、「顔が怖い」(42歳・女性)、「にらまれたら逃げたくなる」(39歳・男性)というコメントが寄せられた。特に男性からの票が多かったのが印象的だ。

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