■大魔王ゾーマも受けた試練?
もちろんこれは『ドラクエX』の設定ではあるのですが、『ドラクエX』には各ナンバリングタイトルにつながる設定もチラホラと見受けられます。
過去のイベントでは、妖精の国からやってきた「ベラ」や、その妖精の国を治める女王として「ポワン」や「サンディ」が登場。いずれも『ドラクエV』や『ドラクエIX』に登場したキャラクターと同一です。
話がそれましたが、大魔王選出の儀を執り行う「魔仙卿」がいるのは「デモンマウンテン」という場所。ビミョーに過去作とは違う呼び名なのがもどかしいですね! 『ドラクエX』に登場する「大魔王マデサゴーラ」は、この選出の儀を経て大魔王となり、地上世界(作中ではアストルティアと言います)への侵攻を実行したそうです。
もちろん、それはプレイヤーの手によって阻まれたわけで、作中では彼の“遺族”に出会うことも……。そんな話の展開も「終わらないドラクエ」と呼ばれる『ドラクエX』の面白いところです。
そんなワケで過去のシリーズとまったく同じ設定とは言い切れないですが、もしかしたら『ドラクエIII』のゾーマも魔界での試練を乗り越えてから大魔王を名乗ったのかもしれません。
なお余談ですが、『ドラクエX』ではわりと初期にバラモスが実装されていて、最近では1分足らずでサクサク倒されてしまうボスになっています。
ドラクエシリーズの生みの親である堀井雄二氏はこの光景を見て「ちょっと早く実装しすぎたかな」と反省。以降、竜王やゾーマといった名だたる強敵は、期間限定の特別なイベントバトルでのみ登場するようになりました。
オンラインゲームなのでプレイされてない方も多いかもしれませんが、『ドラクエX』も正式なシリーズ作品。細かいところまで堀井氏が監修しているだけあって、他のナンバリング作品と切り離せないタイトルになっているようです。