■強烈なインパクトを残した「ボーナスステージ」
そして、本作を語る上で一番ネタにされがちなのが「ボーナスステージ」の存在。ハットリくんの父上で、師匠でもあるジンゾウが大量のチクワをばらまき、ハットリくんがそれをゲットするというミニゲームです。
このミニゲームの最大のポイントは、父上がドサクサにまぎれてチクワと一緒に鉄アレイを投げつけてくること。ハットリくんが鉄アレイに当たると泣き顔になり、わずかの間動けなくなります。
ボーナスステージなのに容赦がなさすぎる父上の仕打ちに衝撃を受けたプレイヤーは多いはず。しかもわが子に鉄アレイを投げつけながら、ジンゾウは平然とした表情をしているのも見逃せない事実です。
ただ、このボーナスステージは案外中毒性があって、個人的には父上のミニゲームが遊びたくてステージクリアを目指していたほど。後年、このボーナスステージの部分だけ携帯アプリで配信されたのも納得の面白さでした。
■バリエーションに富んだ隠し要素の数々!
また『コロコロコミック』等で明かされていたように、本作には相当な数の隠し要素が存在しました。
特定の場所でジャンプすると敵がアイテムに変わったり、特定の点数のときに手裏剣を投げると隠しアイテムが出現したりと、そのバリエーションは豊富。当時のハドソンを代表する人気者「高橋名人」の顔も隠しアイテムとして出現し、いっきに超特大ボーナス得点をゲットすることも可能でした。
こうした隠れキャラを見つけるのも『ハットリくん』をプレイする醍醐味でしたし、発見した友達がドヤ顔で見せつけてくるのも日常茶飯事でしたね。