1986年3月5日にファミコンで 『忍者ハットリくん 忍者は修業でござるの巻』が発売され、ちょうど今日で発売から35年という節目を迎えました。同作は藤子不二雄A氏による大ヒット漫画『忍者ハットリくん』がモチーフになったアクションゲームで、ハドソンが制作したものです。
初期のファミコンブームの中、当時のハドソンといえばヒットを連発していた勢いのあるゲームメーカー。そんなハドソンが藤子不二雄Aの『忍者ハットリくん』のオリジナルゲームを開発中という情報が『月刊コロコロコミック』(小学館)でしきりに取り上げられると、否が応でも期待感が高まりました。これは私個人の感覚だけではなく、周囲も「すごいゲームが発売される」という雰囲気に包まれていたことを覚えています。
ちなみに当時小学生だった私は、ファミコン本体は所持していたものの気軽にカセットを買ってもらえるようなご身分ではなく、『忍者ハットリくん』は友達の家に足しげく通って遊ばせてもらいました。
■想像以上に忍者の道は険しい!?
『忍者ハットリくん』は、右に走り続けるタイプの横スクロールのアクションゲーム。Aボタンがジャンプ、Bボタンが手裏剣攻撃というオーソドックスな操作方法です。
しかし、ハットリくんと言えばすごい忍者のはずなのに、本作ではジャンプ力が乏しく、滞空時間もかなり短め。しかもジャンプ中に軌道を変えたり、微調整することはできません。
すでに同じアクションゲームの金字塔『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)の芸術的とも言える操作感覚を味わったあとだったので、どうしてもハットリくんの動きに慣れるまで大変だったのが率直な感想ですね。