■仕掛けも多種多様だったファミコンの箱

ケムコ三部作など怖い絵の箱が周りでは人気でした

 チビっ子の観点としては、特に男の子にはキャラやモンスターがかっこよく描かれている箱や、怖い絵の描かれた箱が人気でした。『ポートピア連続殺人事件』『ミシシッピー殺人事件』『シャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件』、その他にはケムコ3部作の『ディジャブ』『シャドウゲイト』『悪魔の招待状』などなど、どれもめちゃくちゃかっこいい。女の子には『プーヤン』『ツインビー』『おにゃんこタウン』『バードウィーク』『子猫物語』など動物系が多く、かわいくてポップなイメージのソフトが人気でしたね。

 また、かっこいい系や怖い系の絵に、さらにプラスアルファを施した箱も人気でした。たとえば、『スペランカー』の箱は、不気味なお化けなどの絵のかっこよさはもちろん、お化けのPOPがついているのがかっこよかった。また『月風魔伝』は、見る角度により違う絵になるレンチキュラー印刷を使った箱で、それも持っていてうれしくなるソフトでした。

 他にも、スチール缶に入っている『TMNライブインパワーボウル』や、VHSとセットになっている豪華な箱のTHE ALFEEの『シャドウブレイン』など、インパクト大なものも多いのです。ほかにはA4サイズより大きいインパクトのある大きい箱もありましたし、メーカーの遊び心を感じるパッケージが多かった時代です。

『ディジャブ』もずっと持っていたいパッケージ

 そんな多種多様な箱の世界で、ファミコンをやり尽くした僕が一番かっこいいと思うのは『悪魔城ドラキュラ』です!

 タイトル自体は有名で、続編の『悪魔城伝説』なども含めて大好きなシリーズですが、『悪魔城ドラキュラ』(コナミ)の箱がめちゃくちゃかっこいいのです。子どもの頃はこんな部分は気にせず遊んでいましたが、ドラキュラがメインで、主人公のシモンはなんと後ろ姿! 大人になって思うと、センスの塊ですよね。

『悪魔城ドラキュラ』は、かっこよく不気味な敵の絵で、仮にジャケ買いしていたとしても、ゲーム内容も想像以上の面白さで、音楽も良くて本当に素晴らしいゲームでした。

 かくも奥深い“ファミコンの箱”の世界。みなさんのファミコン箱No.1ソフトは何でしょうか。

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