■続編はなぜか「アクションゲーム」に!

 そんな私自身もメチャクチャやりこんだ『フロントミッション』ですが、クリアしてしばらく経過した頃に続編のニュースが飛び込んできます。そのタイトルは『フロントミッションシリーズ ガンハザード』。

 前作から1年後となる1996年2月23日に同作は発売され、シリーズ2作目なのに『2』ではなく派生作品とされたこの作品。なんと「シミュレーションRPG」ではなく「アクションゲーム」だったのです。

 これを知ったとき『フロントミッション』の正式な続編を期待していただけに、個人的には「なぜシミュレーションRPGじゃないんだ?」と思ったのは事実。しかし『ガンハザード』を開発したのが、大好きなロボットアクションの超名作『重装機兵ヴァルケン』(メサイヤ)を制作したチームだと判明すると、手のひらをくるっと返して購入しました。

スーパーファミコン『ガンハザード』タイトル画面

■重量感あるロボットアクションと『フロントミッション』の世界が融合

「ヴァンツァーが存在する」という世界観は『フロントミッション』と同様ですが、舞台はハフマン島ではなく世界を股にかけての傭兵稼業となる『ガンハザード』。

 世界観は共有しているものの、パラレルワールド的な作品でした。ジャンルがアクションということでシミュレーションゲーム的な楽しみはないものの、ヴァンツァーを直接操作できるのは新鮮!

 実のところちょっと難易度は高めなのですが、RPG要素として敵ヴァンツァーの撃破やマップクリアで経験値を得ることができ、主人公を始めとするパイロットがレベルアップすることで新たな武器を装備可能となるシステムでした。

 そして前作『フロントミッション』の最大の魅力だった細かなマシンセッティングの要素は、続編『ガンハザード』にも継承。『ガンハザード』では各部位のパーツを購入してセッティングするのではなく、ボディを丸ごと買いつけてステージに合わせた武器セッティングや、より高性能のブーストやダッシュ機構を装備して、ヴァンツァーをパワーアップさせるというカタチでした。

続編がアクションだったことに驚いた
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