1995年2月24日、スクウェア(現スクウェア・エニックス)からスーパーファミコン版『フロントミッション(FRONT MISSION)』が発売され、ちょうど今日で26年がたちました。『ファイアーエムブレム』シリーズ、『シャイニングフォース』シリーズ、『伝説のオウガバトル』に『アルバートオデッセイ』など、90年代は「シミュレーションRPG」が大きく花開いた時代でもありますが、これらのヒット作のイメージから「シミュレーションRPG=ファンタジー」という印象が強かったと思います。
そこへ一石を投じたのが、この『フロントミッション』です。太平洋上に浮かぶ架空の島「ハフマン島」で勃発した「第2次ハフマン紛争」に、主人公は傭兵部隊のリーダーとして参加。紛争の裏に潜む陰謀に巻き込まれていきます。この現代的な雰囲気の中、リアルな政治的思惑も飛び交う『フロントミッション』の世界観は、これまでのシミュレーションRPGにはなかったものでした。
そして、他のファンタジー的な世界観とは一線を画し、多くのプレイヤーの目をクギヅケにしたのが戦闘兵器「ヴァンツァー」の存在です。
■アームパンチが嫌いな男子はいません!?
「フロントミッション」は、シナリオに沿ってステージをクリアしていくシミュレーションRPG。各ステージは高低差のあるマップで構成され、キャラクターは人型の戦闘兵器、つまるところロボットである「ヴァンツァー」に搭乗してバトルします。
ヴァンツァーはライフルやマシンガンといった銃器から、ミサイルランチャーやロケットランチャーといった重火器、さらにはトンファーやロッドといった格闘武器など多種多様な武器が装備可能。
装備によって多彩なレンジからバリエーション豊かな攻撃をしかけることができます。しかも素手の状態で近接戦をしかけると、“ローラーダッシュ”で一気に接近して腕の内蔵打撃機構によるパンチを叩きつけるという『装甲騎兵ボトムズ』ばりのアクションを見てしまったが最後。もともとロボットアニメ好きだった私は、一気に『フロントミッション』のとりこになってしまいました。