■「おわり」の文字に「みかん」の絵
続いては武井宏之氏の『シャーマンキング』。『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1998年から連載されていた同作は、アニメ化され大ヒットするほどの人気作だったにもかかわらず、連載末期には『ジャンプ』本誌のアンケート順位が低迷を続け、結果打ち切りというかたちで連載が終了したことで知られている。
同作の最終回は夢オチという唐突な展開に加え、ラストページには「おわり」という文字の横に果物の「みかん」が描かれており、後のコミックスでこれがストーリーの“未完”を意味する武井氏のシャレであると明かされ、読者に大きな衝撃を与えた。
武井氏にもファンにもツラい打ち切りだったが、2008年に続編の書き下ろしが刊行され無事物語は完結。その後は主要キャラクターの過去を描いた読切連作や、主人公・葉の息子である花を主人公にした『シャーマンキングFLOWERS』が連載されたりと関連作が世に出続けた。また2018年には『SHAMAN KING』として講談社に移籍。今年1月時点でシリーズ累計3500万部突破と根強い人気を持っており、4月からは20年ぶりとなる新作アニメがいよいよ放送となる。