1989年2月9日、ナムコからファミコンソフト『ワギャンランド』が発売。ちょうど明日で発売から32年を迎えます。愛らしい恐竜型ロボットのような「ワギャン」が主人公の本作は、一風変わったアクションゲームとして有名。今もなお根強いファンがいる『ワギャンランド』にはいったいどんな魅力が隠されていたのか、あらためて振り返っていきたいと思います。
■“ワギャン”というキャラのルーツ
本作の魅力を語る前に、そもそも“ワギャン”とは何なのかをご紹介。このワギャンは、もともとはゲームセンターなどに設置されていた大声を測定する業務用エレメカのキャラクターでした。
その後「くちのへらない卓上怪獣 ワギャン」といった卓上玩具も発売。ゲームセンターのワギャン同様、緑色のメカっぽい恐竜がモチーフになっていて、声をかけるとしゃべったり動いたりして反応してくれるマスコット的なオモチャでした。
のちに人の声をサンプリングして発射できる派生玩具「ワギャナイザー」も発売されており、ワギャンのキャラはそれなりに認知されていました。当時、私もおもちゃ売場で見かけたことがありますが、それなりに高額だったのと「それを買うならゲームのほうが良い」と諦めた記憶があります。
そんなワギャンがファミコンゲームの主人公として大活躍するのが、本作『ワギャンランド』。世界征服を企む「Dr.デビル」によって、ワギャンたちの一族が暮らす「ワギャンランド」が侵略。故郷を取り戻すため、ワギャンが立ち上がるというストーリーです。