■社会現象となった“伝説”のソフト

 第2位(18.5%)に支持されたのは、1988年2月に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(エニックス)。国内の売り上げは380万本で、ファミコン全体では『スーパーマリオブラザーズ3』に次ぐ第3位のセールスを記録している。

 国民的RPGと呼ばれる『ドラゴンクエスト』シリーズの3作目にあたり、発売当時には社会現象になるほどの大ブームに。パーティ人数が4人に増え、キャラクターに職業という要素が追加。ダーマ神殿で転職も可能だったので、パーティ構成に個性を出すことができた。

 また『ドラクエII』の長いパスワードに悩まされた同シリーズのファンにとって、何よりもうれしかったのが「バッテリーバックアップ機能」の採用かもしれない。ただし、これにより“データの消失”という新たな悲劇が生まれることにもなった。

『ドラゴンクエストIII』を挙げた人からは、「ファミコンというか全RPGの中でも最高傑作だと思う」(45歳・男性)、「ロト三部作がつながるストーリーの完成度がすごい」(43歳・男性)、「ドラクエは11までやったけど、一番記憶に残ってるのは3』(46歳・男性)といったコメントが寄せられていた。

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