■CD発売後に初めて母親に報告
――最初に世に出たお仕事も『音楽少女』ですか。
「世に出るのがいちばん早かったのは、『アイドルマスター SideM』のCDです。初めてオーディションに受かった作品でもあります。そのCDというのが、Beit(堀江演じるピエールが所属するユニット)の『THE IDOLM@STER SideM ST@RTINGLINE‐03 Beit』で、発売したその日にはじめて母親に声優の養成所に通っていたことと声優になったことを打ち明けました。『実はこんな仕事してましたー。パッパカパー』みたいな感じで。既成事実を作ってしまえばこちらのものだと思っていたので」
――お母様は何と言っていましたか。
「『おめでとう』と言われました。たとえ『就職しろ』と言われたとしても、『こうなってしまいましたので、もうこっちの道でいかせていただきます』と言うつもりだったんですけど」
――結果的には良かったですね。
「はい。いまとなっては応援してくれています。ただ、たまに取材で『声優活動をするにあたり、親に感謝することはありますか』と聞かれることがあるんですけど、答えることが難しいんです。軽薄な言い方になりますけど。反対しかされていなかったし」
――あるとしたら反発、というか。
「そうですね。ほかのみなさんはわかりませんが、僕の場合、反対されずお金も援助してもらえていたら、ただぬるま湯に浸かって甘えきっていたかもしれません。いま親に感謝を言うとしたら、『シビアな気持ちをもたせてくれて、甘えさせてくれなくてありがとう』ですね」
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現在発売中の『声優MEN vol.19』では引き続き堀江瞬のインタビュー特集を掲載。また『さらざんまい』の幾原邦彦監督をはじめとしたスタッフの証言に加え、堀江瞬による100問100答企画を行っている。
■PROFILE
5月25日生まれ。大阪府出身。2015年に声優デビュー。近年の主な出演作:『ナナマルサンバツ』(越山識)、『アイドルマスター SideM』(ピエール)、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』(サトゥー/鈴木一郎)、『さらざんまい』(陣内燕太)、『社長、バトルの時間です!』(ミナト)、『彼女、お借りします』(木ノ下和也)、『アクダマドライブ』(ハッカー)など。2019年にKiramuneレーベルにて、S p a r Q l e wのメンバーとしてCDデビュー。アーティストとしても活動中。
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