キャストコメント(全文)

【リオン役 北村匠海】

声優という仕事は本当に職人技だなと、やるたびに思います。今回初めに監督から、「上手さを求めている訳ではない」と言われて肩がふっと軽くなったのを覚えています。

かがみの孤城は会話劇で進んでいきます。細かな心情、アニメーションならではの呼吸感、空気感。台本を読み進めるのがすごく楽しくて、それでいて彼らの気持ちがすごくよくわかる。そんな作品でした。
映画館で公開されるのが僕も楽しみです。

 

【アキ役 吉柳咲良】

【アキ】役を演じさせていただきました、吉柳咲良です。
初めて原作を読んだ時、「こんな孤城に私も出会いたい」と思いながら、苦しさと悔しさで何度も泣きながらページをめくったのを覚えています。

私が演じさせていただいたアキちゃんは、登場する中学生の中でもお姉さん的な存在で、明るい人物です。ですがとても大きくて重いものを抱えているキャラクターでもあります。
こんなに大切な役を任せていただけたことをとても嬉しく思いますし、彼女の苦しみや心の葛藤に寄り添い、声をのせて届ける責任を、全うできたと思っています。

たくさんの方々の心の救いになるような、大切なことを教えてもらえるような作品だと思います。届けられたものが誰かの心を少しでも救えていますように。

 

【スバル役 板垣李光人】

今回こうして豪華なスタッフ、キャストの皆さまが描く長編アニメーション作品に声優として参加させていただくことになり大変光栄に思います。そしていつも号泣案件な作品を届けてくださる原監督、そして事務所の先輩でありいつかご一緒したいと思っていた北村匠海さんと作品をつくれたことが個人的にはとても嬉しいです。

原作も拝見しましたが一見ファンタジックな要素が強い作品かと思いきや、各所に散りばめられた伏線が見事に回収されてゆくミステリーとサスペンス的要素、中学生が持つ思春期特有の人間関係における機微が繊細に描かれており、「辻村先生…」と感嘆するばかりでした。

僕が演じますスバルという役は他の子と比べるとどこか落ち着きがあり掴みどころのない雰囲気の子です。映像作品とは違い声を主軸に芝居をするため、しっかりと微細なニュアンスを表現しつつスバルらしさを出していく点にはとても頭を悩ませました。

7人の少年少女たちの運命、そして彼らを取り巻く人々がどう重要な歯車として関わってくるのか、ぜひ劇場でお楽しみいただければと思います。

 

【フウカ役 横溝菜帆】

「かがみの孤城」は、大好きな作品なので、以前から繰り返し読んでいました。フウカちゃんの声を担当させていただくことが決まった時は、本当に驚いたと同時に、とても嬉しかったです。
声のお仕事は何度か経験がありますが、この作品では息遣いなどの表現がとくに難しかったです。自分の声がフウカちゃんの声となったのを聞いた時は感動しました。

この作品は、個性的な子供たち7人が、それぞれが置かれた境遇で悩みを抱えながらも、困難をどのように乗り越え、支え合いながら成長していくかが見どころだと思います。
大人から子供まで、幅広い世代の方々にお届けできたら嬉しいです

 

【マサムネ役 高山みなみ】

最初にいただいた設定資料で【マサムネ】の表情画を見て、彼の事をもっとよく知りたくなり、台本を読む前に原作をと、久しぶりにハードカバーの本を手にしました。【マサムネ】のセリフ部分は声に出して読み進め、世界観や距離感を想像していましたが、アニメーションで動いている彼はそれ以上に表情豊かで、演じるのも楽しかったです。

このお話はファンタジーの中に壮絶なリアルが含まれていて、身が固くなる瞬間もありました。そして振り返れば、学生でいた時間は短かく、とても濃密だったのだと感じました。

子供から大人に何をどうやって求めるのか、大人は子供に何をすることができるのか。この作品が、良い会話のきっかけにしていただけると幸いです。

 

【ウレシノ役 梶裕貴】

『かがみの孤城』は、誰もが経験したであろう中学生時代の不器用で繊細な思いが呼び起こされる物語。リアルな痛みと温もりが共存している作品です。
特に学生の皆さんにとっては、今だからこそ届くメッセージが沢山詰まっているのではないかと。

7人の子供たちを演じる様々な役者陣の中で、しっかりと声優としての存在意義を感じていただけるよう、緊張感と責任感を持ってアフレコに臨みました。
いちファンである辻村深月先生、そして原恵一監督作品に携わることができ幸せでした。

新たにアニメーション映画として誕生した本作を、ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです。

 

【こころの母役 麻生久美子】

『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』以来、久しぶりに大ファンの原恵一監督の作品に参加できて、とても光栄です。
アフレコはあっという間に終わってしまいましたが、もう少し、原さんの演出を受けていたかったです。

私が演じたのは主人公こころの母親役でしたが、私も子を持つ母親なので、演じていて、色々考えさせられることが多かったです。
惹き込まれるストーリーに、現代の子ども達の問題も扱われており、多くの方に観ていただきたい作品になっています。

 

【喜多嶋先生役 宮﨑あおい】

初めてご一緒させていただいた作品では、個性的でチャーミングな女の子の役でしたが、今回は子ども達を優しく包み込む先生を演じさせていただきました。
原監督の、一切迷いの無い演出に身を委ねている時間はとても心地よかったです。

子どもたちの見ている世界を今より少し広げてあげられる様な作品になるのではないかと思っています。

 

小説「かがみの孤城」とは

小説「かがみの孤城」は、本屋大賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し1位となった他、「王様のブランチブック大賞 2017」や「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2017」など9冠を獲得し、TV・新聞ほか各メディアでも大絶賛の話題作。

2019年にコミカライズ、オーディオブック化、2020年には舞台化されるなど、様々なコンテンツでメディアミックスされ注目を集め続けています。

原作者の辻村深月は、2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。映画化もされた『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』では第147回直木賞を受賞。その他、日本アカデミー賞を含め多数の賞を受賞した『朝が来る』や、今年の5月に劇場公開となった『ハケンアニメ』など数々の作品が映画化されています。

その他『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『島はぼくらと』など話題作を多数世に送り出し、その幅広い作風と繊細な心情描写で多くの読者から支持を集めています。

 

 

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<作品概要>
『かがみの孤城』
2022年12月23日(金)全国公開

かがみの孤城


■原作:辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社刊)
■監督:原 恵一
■脚本:丸尾みほ
■キャラクターデザイン/総作画監督:佐々木啓悟
■ビジュアルコンセプト/孤城デザイン:イリヤ・クブシノブ
■音楽:富貴晴美
■企画・製作幹事:松竹 日本テレビ放送網
■配給:松竹
■制作:A-1 Pictures

 

【ストーリー】
学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、こう告げる。

「おめでとう、君たちは選ばれし7人だ。どんな願いでも、一つだけ叶えてあげよう」

なぜ自分が選ばれたのか? 7人の共通点とは? それぞれが抱える<人に言えない願い>とは?
全てが明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける。

 

【公式サイト】https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/
【公式Twitter】@kagami_eiga

 

©2022「かがみの孤城」製作委員会

 

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