ちいかわとうさぎ
ちいかわとうさぎ

可愛いキャラたちが織りなす日々と、ちょっぴりシビアな展開が人気の漫画『ちいかわ』。そのアニメーションが毎週金曜に『めざましテレビ』内で放送中だ。
同作の制作を務める、障子直登プロデューサーにインタビューを敢行。後編の今回は、声優陣のアフレコエピソードなどをお聞きしながら、溢れる『ちいかわ』愛も伺った。

 

うさぎ

 

「青木遙さん(ちいかわ役)と田中誠人さん(ハチワレ役)の
成長に驚く」

 

――後編では、アフレコ収録のお話から伺いたいと思います。まず、本作のキャストはどのように決まっていったのでしょうか。
通常のアニメと同じく、オーディションで選ばせていただきました。制作陣がそれぞれのキャラクター候補の方の声を聞き、考えていくなかで、最終的に原作者のナガノ先生とご相談して決まったという流れですね。

 

――アフレコ現場はどんな形で進んでいますか。
基本的にはちいかわとハチワレを一緒に録って、うさぎやほかのキャラクターは別で収録しています。それは掛け合いの流れを考えてという点もありますし、ちいかわ役の青木遥さんと、ハチワレを演じる田中誠人さんがまだ子役だということもありますね。

 

――本作では青木さん、田中さんのお二人の声の可愛さもアニメならではの魅力になっているように感じますが、現場ではどんな演出をされているのでしょう。
通常のアニメーションですと、音響監督がコントロールルームから遠隔で声優に指示を出すのが普通だと思うんです。でも本作では、ちいかわとハチワレは、音響監督が声優のお二人と一緒にアフレコブースに入って収録をしています。

 

――ブース内で音響監督が直接、演出するというのは、よくあることなんでしょうか。
僕も経験がたくさんあるわけではないのですが、なかなかないと思います(笑)。最近の収録では、原作のちいかわ、ハチワレ同様、お二人の成長ぶりに驚かされます。スタッフも、青木さんと田中さんの成長を見守っている感じがありますし、実際、二人とも役を掴んできていて、リテイクなくOKになるシーンも増えています。

 

 

――ちいかわの青木さん、ハチワレの田中さん、うさぎの小澤亜李さん、それぞれの声優さんの魅力も教えてください。
青木さんは、感情表現が豊かですごく素直な方なんです。収録は大変なはずなのに、毎回とても楽しそうにやられているのが印象的ですね。オーディションのとき、この素直さみたいなものも含めて、青木さんが一番ちいかわに向いているというのが決め手でした。
一方で田中さんは、青木さんと比べて年長ですし、いろいろとお芝居の経験があるので、現場に慣れてらっしゃるところがあります。そこはしっかり者のハチワレのイメージでキャスティングしたところもありますね。
また、うさぎ役の小澤さんは、いままでこういうキャラクターをやったことがないとおっしゃっていたんです。けれど、うさぎのお芝居を聞いたとき、すごく準備してきてくださったようでした。第一声を聞いたときは、 “これがうさぎの声なんだな!”という驚きとともに、発見もありました。

 

ちいかわとキメラ

――いちファンとして拝見していると、とくに原作の「シビアな展開」も魅力的に表現されているアニメですよね。
そう言っていただけるとありがたいです。やはり、朝の番組で放送する作品だという点が大事で、これが深夜に放送されていれば、その「シビアな展開」もいろいろ映像的な表現が変わると思うんですよね。けれど、『めざましテレビ』でやることの意義は、多くの人に観てもらえること、そして作品を観て、会社や学校に元気に行ってもらうことなんじゃないかと感じていまして。私たちには、まさに一日の始まりの時間帯にぴったりの作品にしたいという思いがあるんです。

ちいかわとハチワレとうさぎ

 

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