アフレコで笑ってしまわないのが今の目標

 

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

――先程、矢島晶子さんのお名前が出てきましたが、2018年にしんのすけ役を受け継いだ直後と今とで変化を感じることはありますか?

 

最初の頃は「矢島さんが演じる、あのしんのすけをやらなければ」という思いに囚われすぎていたところがありましたが、最近はもう「矢島さんのしんちゃんは唯一無二なので、そこにリスペクトは欠かさず、とにかく楽しんでしんのすけ5歳を演じていこう」と。『クレヨンしんちゃん』はとにかく脚本も絵も音楽も全部がめちゃめちゃ面白いですし、キャストの皆さんも私なんかでは思いもつかない発想の芝居を連発してくる素晴らしい役者さんばかりで、こんなにすべてがそろっている現場を楽しまなかったら損だなと、徐々に欲が出てきたと言いますか。私は本当にゲラ(笑い上戸)なので、本番中に笑ってノイズを立ててしまわないようにするのが、今の目標ですね(笑)。

 

――本作には、忍者の皆さんが使う本物の忍術や、しんのすけが放つオリジナルの忍術が登場しますが、小林さんが「あったらいいな」と思う忍術は何でしょう。

 

「忍法、何でも人がやってくれる!」ですね(笑)。「忍法、執事!」「忍法、メイドさん!」みたいな、その日やらなきゃいけないことを全部やってくれる忍術。基本が物凄い怠け者なので、そういう願望が強くて(笑)。あと劇中でしんのすけが「忍法・人生なるようになる!」というのを使うんですが、その忍法がすごくいいなと思いました。「なるようになる!」って口に出してみると、案外何とかなるような気がするので、これはアリだなって。

 

――私もあの忍法、すごくいいと思いました!

 

切羽詰まったときに「忍法・人生なるようになる!」と言ったら、大抵のことは何とかなる気がするので、私もいざというときに使おうと思ってます!

 

※   ※   ※

 

小林由美子さんインタビュー第3回目は明日公開予定!

 

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PROFILE
小林由美子 こばやし ゆみこ
6月18日生まれ、千葉県出身。98年より声優活動を開始。『デュエル・マスターズ』(切札ジョー役)、『PEACE MAKER 』(市村鉄之助役)、『焼きたて!!ジャぱん』(東和馬役)などの人気キャラクターを演じる。18年より、『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけ役(2代目)に起用される。

 

INFORMATION

 

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

■タイトル:映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝
■原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中/テレビ朝日系列で放送中
■監督:橋本昌和 
■脚本:うえのきみこ、橋本昌和 
■製作:シンエイ動画・テレビ朝日・ADKエモーションズ・双葉社
■声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ ほか
■ゲスト声優:川栄李奈、ハライチ
■主題歌:緑黄色社会「陽はまた昇るから」
■公開日:4月22日(金)
■コピーライト:©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
公式サイト:https://www.shinchan-movie.com/

 

STORY
ある日、屁祖隠(へそがくれ)ちよめという女が、野原家を訪ねてきた。ちよめは、自分がしんのすけの本当の母親だと告白する。その夜、突然忍者が野原家に忍び入り、寝ているしんのすけを連れ去ってしまう。しんのすけが連れて行かれたのは、忍者だけが暮らす忍びの里だった……。その里には「地球のへそ」があり、屁祖隠家が「もののけの術」でエネルギーが漏れ出ないようにへその栓を代々守ってきたという。もしも栓が抜けたら、エネルギーが漏れ出し、地球は枯れ、自転が止まり、世界の明日は失われてしまう……。屁祖隠の名を継ぐ「屁祖隠しんのすけ」は、果たして地球の未来を守れるのかーー!?

 

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