集英社「ジャンプSQ.」にて連載中、コミックス売上累計500万部を突破した『憂国のモリアーティ』。
2クール全24話のTVアニメ放送は好評のうちに終了し、Blu-ray&DVDシリーズは全8巻にて好評発売中、新作OVA全2話を収録した「憂国のモリアーティ~百合の追憶~」Blu-ray&DVDが2022年4月27日発売。
今回は、3月5日に開催された「憂国のモリアーティ」スペシャルイベントのオフィシャルレポートをお届けします。
※ ※ ※
3/5開催「憂国のモリアーティ」スペシャルイベント オフィシャルレポート
2022年3月5日、中野サンプラザにて、TVアニメ『憂国のモリアーティ』スペシャルイベントが開催された。ステージには、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役の斉藤壮馬さん、アルバート・ジェームズ・モリアーティ役の佐藤拓也さん、ルイス・ジェームズ・モリアーティ役の小林千晃さん、シャーロック・ホームズ役の古川慎さん、ジョン・H・ワトソン役の小野友樹さんが登壇。『憂国のモリアーティ』では初めての有観客イベント、さらにファンの前で5人が顔を揃えたのも初ということで、キャスト陣も念願だったこの日を迎え、感慨深い思いを込めて挨拶した。
小野さんがMCとして進行役を務めつつ、イベントは5人による生アフレコからスタート。そこで演じられたのは、TVアニメ第23話・第24話の「最後の事件」で描かれた、それぞれのキャラクターたちの名シーンの数々だ。キャスト陣の熱演によって、観客は一気に19世紀末のロンドンへ引き込まれ、ウィリアムとシャーロックが対峙した“あの時”を目の当たりにする。こうしたイベントで生アフレコからスタートするのは珍しいが、この構成により会場の空気は瞬く間に『憂国のモリアーティ』の世界観へと染まっていった。
生アフレコ終了後、その余韻が残る中で改めて作品を振り返るトークコーナーが始まる。最初のお題は「印象に残っているシーン」。ここで斉藤さんが選んだのは、まさに今演じたばかりのウィリアムとシャーロックの最後の対決シーン。そして、古川さんが選んだのはシャーロックとウィリアムがミルヴァートンと対峙するシーンだった。どちらも二人の関係性を語る上で、決して外せない名シーン。斉藤さん、古川さんともにキャラクターの心情だけでなく、収録時にはお互いの芝居から受けた刺激が大きかったことを熱く語った。
小林さんが選んだのは、ルイスがウィリアムにオムレツをほめられたシーンと、列車内でルイスがシャーロックに敵対心を抱くシーン。いずれも理知的なルイスの感情があらわになるところで、特にシャーロックに対しては殺意が芽生えていたと正直に語る小林さんにキャスト一同からも笑いがこぼれた。
小野さんが選んだのは、シャーロックの同居人オーディションのシーン。こちらは小野さんが3役(売れない役者・娼婦・老人)を担当したことで話題になったが、シリアスな本作でどこまでやっていいのか…と思いながら挑んだ収録の裏話が語られた。
佐藤さんが選んだのは、1クール目のエンディング。楽しそうに壁に絵を描く幼い3兄弟を描いたエンディングだが、その姿が意味するものへの佐藤さんなりの考察から、話題は作品に込められたテーマやメッセージ性へと広がっていった。