仲村宗悟&中島ヨシキによる幻のユニット“仲ヨシ”が、2月20日に開催された「仲ヨシのイベント2022(仮)」にて、奇跡の復活! エイプリルフール企画で結成&即解散したという個性派ユニットらしく、今回のイベントでも不思議に心地よいトークを繰り広げ、観客&視聴者を楽しませてくれた。この夜公演レポートから、その独特な空気感を感じ取っていただきたい。
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いざ再々結成! これが三度目の正直となるのか?
バレンタインデーから1週間が過ぎた、2月20日。なかのZERO小ホールにて、「仲ヨシのイベント2022(仮)」が昼夜2公演開催された。編集部が取材したのは夜の部だったのだが、さすが結成&即解散した伝説のユニットとあって、昼の部でも「再結成&再解散」した模様。しかも「昼は壮絶な…」「肉弾戦になりかけて…」等、二人の口からは気になる言葉が次々に出ていたのだが、ともかく無事に再々結成を果たして夜の部がスタートした。
ちなみにイベントのタイトルについている「(仮)」は、「どうせ解散するだろう」ということでついているのだとか。「今度こそ、絶対に解散なんかしない!」と力強く言い切る二人を見つめる観客&視聴者の眼差しは、きっと生温かったことだろう。
そんなゆるいテンションで始まったと思いきや、開始早々に中島が「なんでさっき、ちょっと出ちゃったの?」と、仲村にやんわりとツッコミ。どうやら登場時、仲村がタイミングを間違えて早めに舞台上に出てしまったようだ。しかしそこで終わらず、話を膨らませて即興のショートコントに仕立ててみせるのが仲ヨシ流。仲村が「人間、誰しも失敗するものです」と感動的な演説をして上手から退場……と思ったら、すぐさま下手から再登場!
「今、オレみたいなやつ、いなかったか!? そいつがルパンだ!」
仲村の訴えによれば、なんと本人は前日夜から用具入れに閉じ込められており、昼の部に出演していたのはルパンだったのだそう。それを受けて中島が「あいつは大変なものを盗んでいきましたね。皆さん(観客)の心です!」とあの名台詞を言うと、会場からは大きな拍手が湧いた。
リラックスして歌&ギターを楽しむひととき
まず始まったのは、メールを紹介するトークコーナー「仲ヨシメール」。そして、メールで届いたお題で即興劇を行う「仲ヨシアター」だ。今回募集したお題は、「理想のバレンタインシチュエーション」。いくつかのお題の中から二人が選んだのは、「デートの別れ際に改札口で渡す」という、ドラマのようなシチュエーションだ。早速、仲村が男性役、中島が女性役で即興劇がスタート! しかし仲村が突然“デートの行き先はパチンコ屋だった”という爆弾設定を放り込み、会場は大爆笑。その後も予想を超えた展開となり、仲ヨシの自由っぷりが如実に表れたひとときとなった。
三つ目のコーナー「仲ヨシセッション」は、シンガーソングライターとしても活動している仲村と、バンドでボーカル&ギターを担当している中島ならではのもの。二人が「これは?」「この歌、やろうよ」とその場で選曲し、ぶっつけ本番でギター弾き語りを行うというライブ感溢れる企画ながら、どこかリラックスした空気が心地いい。さらにコードを確認する表情や、メロディーを確認するハミングの声、ふとピックを口にくわえる仕草など、普段のステージでは見られないような姿が満載。「へえ、いい歌だね!」と盛り上がる様子は、放課後の部室でじゃれ合う軽音部員たちのようで、見ているこちらもウキウキしてしまう。二人も「こういうので一生遊べますね!」と、この時間を心から楽しんでいた。