Q.最後はハッピーな映画で締めくくりたいと思います。挙げていただいたのは三谷幸喜監督の『THE 有頂天ホテル』。この作品はあるホテルの大晦日における、一夜の出来事を紡ぐコメディです。


「これは落ち込んだり、辛い気持ちになったときに何度となく観てきた映画です。それこそ数えきれないくらいのキャラクターが出てくるのですが、それぞれがみんな活躍するんです。その中で、みんなが主人公!というくらいのドラマがあるドタバタ劇にすごく励まされるような気持ちになります」


Q.その中でとくにお好きなキャラクターは?


「篠原涼子さん演じるコールガールです。観ていただくとわかるんですが、篠原さんのパブリック・イメージにはない、ちょっと哀愁のある役を演じられています。設定的にも物語の本筋には関わらないように見せかけて…というところがおもしろいですよね。その散りばめられた伏線にも注目してほしいです」


Q.『誰も知らない』とは対極のYOUさんを見ることができますよね。


「いま、みんな主人公のようだと言いましたが、実は彼女が主人公だったんじゃないかという感じすらしますよね(笑)。作品が変わると、役者さんが同じでも全然違って見えるのも映画の楽しさで三谷監督はそれを引き出されるのがうまい方なんだろうな、と思います。この映画に限らず、そんな役者さんたちが演じる人物を通して、映画を観る前よりちょっと元気になれる。そういうところが、シンプルな映画のおもしろさ、醍醐味だなと感じます」

 

年末に観たい『THE 有頂天ホテル』を含めて、堀江さんがピックアップしたおすすめ日本映画を、ぜひこの冬に楽しんでみてくださいね。

 

<過去記事>

「ホリエル、シネマる。リバイバル」

 

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ISBN 978-4-575-31596-7

PROFILE
●堀江 瞬 Shun Horie
5月25日生まれ。大阪府出身。15年に声優デビュー。近年の主な出演作: 『ヴィジュアルプリズン』(ロビン・ラフィット)、『魔王イブロギアに身を捧げよ』(イブロギア)、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(チウ)、『ドラゴン、家を買う。』(レティ)、など。19年にKiramuneレーベルにて、SparQlewのメンバーとしてCDデビュー。アーティストとしても活動中。
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