みなさんこんにちは、ゲーム芸人のフジタです。ゲーム業界にもいろいろなニュースがあった2020年。今年9月にはファミコン『スーパーマリオブラザーズ』が発売から35周年を迎え、いろいろな催しが行われました。Nintendo Switchでは35周年を記念し、35人で対戦して最後まで残ったものが勝ちというルールの、スーパーマリオのバトルロワイヤル「スーパーマリオ35」が無料実施中です(Nintendo Switch Online加入者限定)。こちらは期間限定なので、まだやっていない方はぜひプレイしてみてください。ちなみに僕クラス(スーパーマリオのプロ)になってくると、この「スーパーマリオ35」、なんと! ノーパワーアップで勝てます! いや……勝てる場合もあります。
さて、1985年9月13日に生まれたスーパーマリオは、全世界で売上4000万本を超える大ヒットを記録し、一気に「横スクロールアクション」というジャンルを世界中に浸透させた記念碑的ゲームです。その後、この歴史的ヒットで類似タイトルも数多く作られ、とりあえず横スクロールアクションにしておけばハズレはないと、80年代にはタレントを起用したマリオ風ゲームまでいくつも誕生したほど。
キャッチコピーで、スーパーマリオを超えたと言っている、僕が死ぬほどうまい『アトランチスの謎』もしかり、『ロックマン』『悪魔城ドラキュラ』『魂斗羅」『忍者龍剣伝』などなど、横スクロールアクションを採用したファミコンの名作は数えきれないですが、僕があえて1作を選ぶとするならば『高橋名人の冒険島』です。
スーマリから約1年遅れた1986年9月12日にハドソンから発売された『高橋名人の冒険島』。本作は『ワンダーボーイ』というアーケードゲームをファミコン用に移植したゲームなんですが、それだけにとどまらず、当時『コロコロコミック』などでチビッ子たちから圧倒的人気を集めていた高橋名人を起用した良キャラ差替え作だと思います。ハドソンは『カトちゃんケンチャン』や『ビックリマンワールド』(ともにPCエンジンですが)など、キャラものを使うのが非常にうまいメーカーです。本作でも、高橋名人の嫌いなナスを出すとバイタリティゲージが大幅に厳しくなったり、ハドソンのロゴのハチ助が、コンティニューできるようになる重要アイテムであったりと遊び心が要所要所に入っていて楽しめました。