■ヒーローショーで絶対にかけてほしいオープニング主題歌
※ここからは個人の考えです
僕はショーの演出で「がんばれ」あとの名乗りからは、絶対にオープニング主題歌をかけてほしい派です。たまにショーの頭にオープニング主題歌を持ってくるパターンもあって、それはそれでカッコいいんですが、そうなると山場で違う挿入歌がかかることが多いです。もう忖度なしで言います……オープニングかけてぇぇええ！！
ホップ・ステップ・ジャンプ！ のステップの後がスンってなるのよ。上がりきらない。しかもその曲がサビしか知らないやつならなおさら。
確かに、もし自分が演出家だったら（そんなことは一生ないと思うけど）、頭にオープニング主題歌を使った場合は、次は違う曲を使うかもしれません。けど、子どもにとってオープニング主題歌は毎回聴くものであって最も染みついています。なので頭にオープニング主題歌を持ってきても、おかわりでまたかけてほしい！
昔、ＮＳＣ（吉本の養成所）講師からこんな話を聞きました。先輩のオリエンタルラジオさんがデビュー前から「武勇伝」で結果を残し各界を騒つかせた頃、本人たちは既に「武勇伝」に飽きていたと。死ぬほどやってたからそりゃそうだ、毎日毎日同じ曲をずーっと歌わされる様なもんですよ。けど講師はこう言ったそうです、「おまえたちが飽きていてもこの先１年は『武勇伝』を求められるぞ」と。
なるほど……確かに僕が初めて影山ヒロノブさんを生で観たとき、『ドラゴンボールＺ』の「ＣＨＡ-ＬＡ ＨＥＡＤ-ＣＨＡ-ＬＡ」が聴けるぞー！ やったー！ 状態から、まさかのアレンジバージョンの披露！ まだまだ子どもだったので、軽くズッコケからのモヤモヤＭＡＸを味わったことがありました。こーゆーことかと。
これ芸人さんにしか分からないことなんですけど（僕の浅い過去の経験値からのお話で恐縮ですが）、芸人さんはそれぞれ定番のネタってのがあるんです。鉄板だし叩いて叩いてもう体に染みついてるネタ。ネタ合わせしなくても相方と会ったらすぐ出来ちゃうネタ。このネタは一見さんのときに必ずと言っていいほどやります。なぜならハズさないしスベらない。ただ正直やる側は飽きてる。けどウケる。このジレンマ。漫才でも初めて聞くようなスタンスだけど、もう人によっては何千回やってるわけですからね。しかしそれの向こう側に行くと、本当に楽しくなってくるんですね。
まぁネタの話はここまでとして……ショーのベタにはいかず、オープニング主題歌を頭に持ってきて山場にかけない形は、本来のショーがあるから生まれる違うパターンだと思うんです。もちろん頭にオープニング主題歌をかけたら盛り上がります、カッコいい、けどやっぱり山場でオープニング主題歌は欲しい……オタクは何回も通っているけれど、その日初めて観る子どももいるからベタでいいじゃない。いきなりあんかけそばじゃなくて醤油ラーメン食べさせてよ、って思ってしまいます。結果、坂本監督と醤油ラーメンは安定の落ち着く味ってことです。その安定の味があるから、外すことも出来るんですよね。初めて行くラーメン屋で迷ったら、券売機の１番左上を選んで下さい。そこにはその店の王道がありますので。
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