■「セイバー」10話での計算され尽くしたオープニング主題歌
現在放送中『仮面ライダーセイバー』で坂本監督が担当した10話ですが、これがまたオープニング主題歌をかけるタイミングがとても神様です。正直言うと僕は、セイバーはオープニングよりエンディングのほうが好きです。もちろん曲としてオープニングも好きですが、ゆったり静かに燃える感じなので、どこか昭和ライダーテイストで疾走感があるエンディングのほうがバトルに合ってるのではないかと感じていました。
しかしこの10話を見てひっくり返りました……曲の中でのピークと物語のピークがピッタリ合ってるんですよね。これって、綿密に練られたカット割やセリフの置き所も考えに考え抜かれてないと“カタルシス汁ブシャー”が得られません。坂本監督って撮影は早いですが、仕上げはとてもこだわるそうで、他の監督が1日かけるところを2日かけたり、音調整の作業に3倍ぐらいの時間をかけているそう。なるほど、そりゃ納得だわ。なお坂本監督による「主題歌かけるタイミング最高オブ最高」の作品は『劇場版 仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』で決まりです。必ず観てください、必修科目です、卒業出来ません。(なにを)
オープニング主題歌を最高のタイミングで流してくれると言えば、やはりヒーローショーです。ヒーローがピンチのあと司会のお姉さんが出てきて、お客さんの「がんばれー!」があり、ヒーロー「ウォ~~~」からの「ハァーーー!!!!!」でパワーアップしてーの名乗りやりーの「みんな!いくぞ!」「おう!」からのオープニング主題歌! この定番の流れが最高です。
いつも思うんですが、子どもの「がんばれ」は敵の高度な科学力が生み出したどんなに恐ろしい力でも打ち破ってしまうので、「がんばれ」を集めて武器や怪人を作ったらとんでもない強敵が出来そうですよね。このことは敵にはヒミツだよ!(子ども用)