■第2位は絶対王者・山王のエース
17.3%の票を獲得し、第2位となったのは沢北栄治。『SLAM DUNK』における実質的なラストバトルである、山王工業との試合において強敵として立ちはだかったキャラクターだ。
バスケ好きの父親・沢北哲治に育てられ、4歳から父と裏庭のコートで1on1をやり続けた沢北。その経験によって高いスキルを身につけ、一気にエースとして頭角を現すことに。その一方で生意気な性格やパスをしない独りよがりなプレイスタイルによって、先輩からいびりを受けることもある。とはいえバスケットにおけるセンスはずば抜けており、ひとたび本領を発揮すれば不平不満を叫んでいた者たちを黙らせるほど。
あまりの強さに、多くの読者は桜木たちの敗北さえ予感していたようで、今回のアンケートでも沢北について、「何度も大差をつけて引き離しにくる展開に絶望した」(40歳・男性)、「当時、毎週買うジャンプで最後までどっちが勝つか分からなかった」(41歳・男性)、「これ本当に勝てるの……?とハラハラした覚えがある」(39歳・男性)と思い出を語るコメントが寄せられた。
なお沢北は、作中でほとんど敗北の描写がない天才・仙道が中学生時代に「勝てなかった」という唯一の相手でもある。2人は性格やプレイスタイル、試合に緊張感がないとすぐにやる気をなくすメンタルなど、さまざまな共通点をもつ。『SLAM DUNK』の世界では、案外マイペースな人ほど強いのかもしれない。