■ファーストガンダムの象徴的な戦い

 そして第1位(24.7%)に支持されたのは、やはりアムロ対シャアの対決で「ガンダムvsジオング」。テレビアニメ『機動戦士ガンダム』における最終決戦が選ばれた。

 シャアの乗るジオングについて、キシリア・ザビは「80%の完成度」と言い、技術士官は脚部がついていないことを「あんなの飾りです」「偉い人にはそれが分からんのですよ」とシャアに説明。両腕が本体から分離して、有線式のオールレンジ攻撃が可能な新型MSだった。

 出撃したシャアは「問題は私に明確なニュータイプの素養があるかどうかだ」と漏らしたが、いきなりの実戦でジオングのオールレンジ攻撃を駆使。ジオングと対峙したアムロは「シャア以上のニュータイプみたいだ」と評した。

 それでも、すでにニュータイプの素養をいかんなく発揮するアムロのガンダムが優勢に。シャアが「ララァ教えてくれ、どうしたらいいのだ……」とこぼすほど追い詰められる展開となる。

 ガンダムのビームライフルに胸部を撃ち抜かれると、シャアは胴体を捨ててコクピットのある飛行可能な頭部だけになり、アムロのガンダムも左腕と頭部を損壊。まさに死力を尽くした末に、自動操縦のガンダムとジオングが相打ちになる、のちに「ラストシューティング」と呼ばれる名場面が生まれたのもこの戦いでのこと。

 ガンダム対ジオングを選んだ人からは「ガンダムといったら、この戦いを思い出す」(49歳・男性)、「宿命のライバル同士の意地のぶつかり合い」(38歳・男性)、「徐々に壊れていくガンダムの姿がかっこよく見えた」(32歳・男性)、「頭と片腕のないガンダムは衝撃だった」(44歳・男性)、「ラストシューティングからの生身の戦いという展開が最高」(49歳・男性)、「アムロの強さに弱音を吐くシャアが印象的。主人公よりシャアに感情移入して観ていた」(45歳・男性)などのコメントが寄せられている。

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