■圧倒的強さの「世紀末覇者 拳王」
そして第1位(15.7%)に輝いたのは原作・武論尊、作画・原哲夫による『北斗の拳』のラオウ。『北斗の拳』は暴力によって支配された世紀末の世界を舞台としたハードボイルドマンガ。作中では伝説の暗殺拳・北斗神拳の使い手であるケンシロウを主人公として、さまざまな強敵たちとの激闘が描かれていく。
ラオウは北斗神拳四兄弟の長男で、ケンシロウにとっては義兄にあたる人物。愛馬・黒王号にまたがり、「世紀末覇者 拳王」を名乗る豪傑だ。強大な軍を率いるカリスマ性があり、馬に乗ったまま相手を蹴散らしてしまうほどの実力をもつ。物語の終盤で描かれたケンシロウとのラストバトルはまさに伝説。「わが生涯に一片の悔いなし!」という名言を残した散りざまは“漢の中の漢”という言葉が相応しく、その傑物ぶりによって多くのファンを虜にした。
強く男らしいキャラクターが多数登場する『北斗の拳』の中でも、ラオウの人気は突出している模様。今回のアンケートでラオウに投票した人からは「最強のボスといえばラオウしかいない」「ラオウの生き様は漢すぎた。めちゃくちゃカッコいい」「好きなキャラを聞かれたら絶対ラオウを挙げるくらい心酔してる」といったコメントが集まった。
悪役ながら愛されるボスキャラは十人十色の個性を持っており、今回の「最強のボスキャラ」アンケートでは『幽☆遊☆白書』の戸愚呂・弟や、『ダイの大冒険』の大魔王バーン、10月16日より劇場版も公開となった『鬼滅の刃』の鬼の始祖、鬼舞辻無惨などへの票も目立った。「ボスの日」のこの機会にマンガを読み直して、彼らの魅力を改めて振り返りたい。