1987年9月18日、ファミコン『つっぱり大相撲』(テクモ)が発売されました。この格闘ゲームの“はしり”のような相撲ゲームは、明日でちょうど発売から33年目を迎えます。このタイトルの発売時期を考えても、かなり良くできたゲーム内容。相撲の基本的な要素をしっかり踏まえながら、チビっ子が盛り上がるポイントを押さえた「決まり手の演出」など、当時夢中になって遊んだファミコン世代の方は多いのではないでしょうか。
この頃はまだ若貴ブームが到来する前で、当時の私は相撲にさっぱり興味がなく、正直知識も皆無。このゲームに登場する「百代富士」が千代の富士、「小目錦」が小錦がモデル……なんてプチ情報を聞いても「へぇ~」としか返せなかったくらいなので、最初はそんなにハマるとは思いませんでした。
本作は、一人の力士を操作して本場所15日間を戦い抜き、結果に応じて力士の番付が変動(降格はしません)。横綱を目指しながら本場所優勝も狙っていく……というのが目標です。相撲をよく知らない私は「勝てばランク(番付)みたいなのが上がっていく」という程度の認識で、とにかく力士を強くしていけばいいと思っていました。そう、『つっぱり大相撲』には育成要素があったんです!