クールの中に熱があるイケメンボイスで、数多くの人気作品に華を添えてきた声優・梶裕貴。そんな彼が9月3日に35歳の誕生日を迎えた。
梶といえば「THE主人公ボイス」との呼び声も高く、現に数々の作品で主役に抜擢されている大人気声優だ。人並み外れた表現力で、熱い役柄はもちろん弱気な主人公や個性的なキャラクターまで演じてみせる。また洋画や海外ドラマの吹き替えも多くこなしているため、あまりアニメを見ないという人でも、どこかで彼の声を聞いたことがあるはず。
そんな唯一無二の声優・梶の誕生日にちなんで、今回は彼を代表する3作品の役柄を紹介していこう。
■一攫千金を夢見みる“もう一人の主人公”
まず紹介したいのは、アニメ『マギ』シリーズに登場するアリババ・サルージャ。『週刊少年サンデー』(小学館)で連載された大高忍氏の代表作『マギ』を原作にした作品で、アニメ第1期『マギ The labyrinth of magic』では原作の「シンドリア編」まで描かれた。最終回で続編の制作が発表され、副題を『The kingdom of magic』と変更して第2期も放送。女性人気の高い作品として広く知られることに。
同シリーズは「千夜一夜物語」をモチーフにしたファンタジーアニメで、梶が担当しているアリババ・サルージャは、数年前から突如世界に現れた金銀財宝が眠ると言われている“迷宮”の攻略を夢見ている少年。ある日、不思議な力を持つ主人公のアラジンと出会ったことで、ともに迷宮を攻略していくことに。アリババ・サルージャの視点で冒頭が語られることもあり、本作の“もう一人の主人公”と言われているほど重要なキャラクターである。最初は打算でアラジンと組んでいたアリババ・サルージャが、迷宮の攻略をしていくうちに友情が芽生えてアラジンと友達になるシーンは必見だ。
■これぞ梶裕貴的キャラクター、クール&ホットな性格のイケメン!
次は、アニメ『僕のヒーローアカデミア』に登場する轟焦凍。同アニメはすでに第4期まで放送されており、第5期の制作も決定している超人気作。またオリジナルストーリーの劇場版アニメも2作品公開されており、今後の展開にも注目していきたいアニメと言えるだろう。
物語の舞台は、多くの人が異能や超能力のような“個性”を持つ世界。個性を使って犯罪を犯す者、そんな敵(ヴィラン)から人々を守るヒーローが活躍する世界で、主人公の緑谷出久は何の個性も持つことなく生まれたのだった。無個性ながらヒーローを目指していく出久が伝説のヒーローから個性を譲り受けた時、物語は大きく動き出す―。
梶が演じる轟焦凍は、出久の同級生でクラス内でもトップの実力の持ち主。「半冷半燃」の個性を持っているため髪や目の色が左右で違い、なおかつ容姿端麗な見た目である。右半身で凍らせて左半身で燃やすという個性通りのクール&ホットな性格をしており、まさに梶が適任のキャラクターなのだ。