影山ヒロノブ「夢光年」ライブ映像公開で振り返る、異色作『宇宙船サジタリウス』の魅力の画像
画像は『宇宙船サジタリウス』Blu-ray BOXパッケージより

 8月30日、アニソンの祭典「Animelo Summer Live(アニサマ)」のオンラインライブが「ニコニコ生放送」で生配信。その後「アニサマ」の公式YouTubeチャンネルでは、アニソン界の重鎮・影山ヒロノブが「アニサマ2005」で披露した『宇宙船サジタリウス』のエンディング曲「夢光年」の映像が公開された。

 映像化されていない「アニサマ」初開催年の貴重な映像にアニソンファンは感激。また、往年の『宇宙船サジタリウス』のファンからも多くの喜びの声が上がっていた。

 このアニメ『宇宙船サジタリウス』(テレビ朝日系)は1986年に放送開始となった作品で、金曜の夜7時半という『ドラえもん』に続く時間帯に放送。「宇宙船」を冠するタイトルは壮大な宇宙の旅や激しい戦いを予感させるロマンにあふれているが、意外なことに本作の主人公は零細企業(むしろブラック寄り)に務める、中年サラリーマンたちだった。

■さえない中年サラリーマンを描く異色作

 タイトルになっている「宇宙船サジタリウス号」とは、宇宙での便利屋業を営む「宇宙便利舎」の貨物宇宙船。しょっちゅう故障するオンボロで、もちろん波動砲を撃ったり、特別な能力を秘めている……なんてことはまったくない。

 そのメインクルーは、犬を擬人化したような容姿の「トッピー」と、カエルのような容姿の「ラナ」。それぞれ30代と40代の妻子持ち(トッピーの子どもは作中で誕生)で、しがないサラリーマンである。

 さえない宇宙船に平凡なクルーという、とても子ども向けのアニメとは思えない渋すぎる設定が逆に目を引き、OP曲『スターダストボーイズ』は、まさにそんな彼らのことを歌った歌詞が印象的な名曲だ。

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